SMAPメンバーが憧れ慕った「ジャニーズの先輩グループ」とはの画像
SMAPメンバーが憧れ慕った「ジャニーズの先輩グループ」とはの画像

 SMAPのように、解散の真相が語られないまま活動を休止したジャニーズグループがある。成田昭次、高橋一也(現在は和也)、岡本健一、前田耕陽からなる男闘呼組だ。大人気アイドルグループとなった少年隊と、社会現象になった光GENJI、その間に挟まれたのがこの四人組だ。ジャニーズ初の硬派な本格的ロックバンドとして結成され、音楽性に重きを置くというスタンスは、当時のジャニーズでは異色だった。

 1988年8月『DAYBREAK』でデビュー。オリコンの週間ランキングで初登場1位となり、その年の大みそか『NHK紅白歌合戦』に出場した。歌番組全盛の時代、彼らは一気にスターへの階段を駆け上がり、当時の人気番組『ザ・ベストテン』(TBS系)にも、何度も出演した。

 そんな彼らに憧れていたのがスケートボーイズ、後のSMAPである。稲垣吾郎は、男闘呼組メンバーの優しさに触れたことがある。男闘呼組が『ベストテン』に初登場した日の夜、稲垣はジャニーズ合宿所の応接室で寝てしまっていた。すると生放送終わりのメンバーが帰宅。ビデオに録画しておいた自分たちの映像をチェックしていたのだが、稲垣が寝ていたため、小さな音量にしてテレビを見ていたという。実は途中で目が覚めていた稲垣だったが、先輩たちの気遣いに起きていることを言い出せなかったそうだ。

 木村拓哉も「果てしなく一緒に遊んでもらった」と、語っている。1週間のうちほぼ毎日、少なくとも5日はともにしており、いつも食事に誘ってもらっていたという。男闘呼組のリズムギターだった岡本からは、ギターを教えてもらったりしたそうだ。

 木村、稲垣以外のSMAPメンバーも、みんな男闘呼組が大好きだったという。アイドル雑誌『明星』(集英社/現在は『Myojo』)の取材で、SMAP全員で富士山に行ったときの車中では、メンバーみんなでずっと男闘呼組の曲を歌っていたとか。ハワイに行ったときは、『DAYBREAK』のCDを持っていったらしい。

 男闘呼組のメンバーは、活動休止後、役者やミュージシャンとして活躍している。今年はNHK大河ドラマ『真田丸』で高橋と岡本が共演という、ファンにとっては嬉しいニュースもあった。今年解散してしまうSMAPだが、解散後彼らの共演は実現するだろうか。

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