現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第38回 店長、真っ青!?「甘すぎる機種」を狙え!!

 コールボタンを押して店員さんを呼び出すのは少々気が引けるので、いつも近くを通りかかるまで待ちます。ちょうど店長っぽい白服店員の姿が見えたので、手を挙げて呼んでみたら、これが空き台を探していたサラリーマン客。とっさに頭をかくフリしてごまかす……ポンコツパチプロのアンドレです。

 誰でも行きつけのパチンコホールはあると思います。そこで店員さんと仲良くなっておく、というのも一つのパチンコ攻略法です。愚痴や文句をぶつけるだけではウザがられる可能性がありますが、ひと言でもふた言でも話せるようになると、意外なオトク情報を得られたりします。

「来週の新台入替で○○を入れますよ」とか「今度の○○デーは本気を出すと部長が言ってました」とか。社交辞令だったり、誰にでも教えるレベルの話もありますが、こちらも時間をかけて愛想よく接していれば、そのうちかなりの確率で本音を聞き出せます。特に相手が店長クラスの偉い人だと、いい加減なことは言いません。信用度は高いです。

 役職者になるほど、めったに店には出てきませんが、曜日や時間帯を把握しておけば意外に会える機会はあります。それっぽい人を見かけたらさりげなく話しかけてみます。「出る台を教えて!」なんて直球は逆効果ですが、ライバル店の動向やメーカーに関する話題であれば、意外なほど本音を漏らしてくれるのです。

 特に今年は「撤去機種問題」があったり、パチンコ台の性能の規則が段階的に変わったり、目まぐるしい変化がありました。これに我々、客以上に振り回されたのがパチンコ店で、結構なストレスが溜まっているらしいです。高い金を払って大量導入した台なのに客がつかず大損したとか、ある台を見限って撤去したとたんにジワジワ人気が上がって後悔したとか。

 そんな中、かなり経験豊富な店長さんと話し込んだときに、「今年最も印象に残った機種」を質問してみました。すると「SANKYOの機種が、どれも利益を出せなくて困った」とこぼしたのです。人気や客つきの面ではなく、甘すぎて(=あまり店側に儲けが出ず)赤字が止まらなかったらしい。つまり、そのSANKYOの機種は、もともとが客が勝ちやすい性能になっているため、店としては扱いづらいということ。しかも、それが3機種もあるそうです。

 その「甘すぎる3機種」をここでご紹介しましょう。

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