『真田丸』最終回を10倍おもしろく見る方法~大河ドラマ&歴史マニア・松村邦洋が伝授!~

「いやあ、初回でいきなりやられちゃいましたよ」と語る歴史好きのタレント・松村邦洋さんは、大の大河ドラマファンにして、『真田丸』に魅せられた一人だ。

「“浅間山や富士山が噴火でもしない限り、武田は大丈夫だッ”と、例の野太い声で真田昌幸(草刈正雄=俳優名、以下同)がつぶやく次のシーンで、本当に浅間山が噴火しちゃってね。あの昌幸の困ったような顔を見たとき、このドラマの勝利を確信しましたね」

 その最終回(12月18日)は、異例とも言うべきタイトルなし(無題)。はたして、脚本家の三谷幸喜氏がどんな奇想天外な「策」を仕掛けてくるのか!? 主役・真田幸村(信繁)を演じる堺雅人は、どんな熱演を見せてくれるのか!? 大人気大河ドラマ『真田丸』の、感動必至の最終回を10倍面白く見るための“10のポイント”を一挙蔵出しする!

(1)“最後の戦国武将”幸村の「武士の誇り」を堺雅人が熱演する

「主役ながらずっと、昌幸や豊臣秀吉(小日向文世)の黒子に徹してきたのが真田信繁。それが現在の第三部になり、いよいよ本領発揮してきました。野球でいえば残る3イニングを任された抑えの切り札ですよ。これまで抑えていた堺さんの演技も、力強くなってきましたね。僕は今年、三谷さんと対談させてもらったんですが、『真田丸』は初めから継投策のつもりで脚本を書いたとおっしゃっていました」(松村さん)

 確かに、大坂入りに際し、史実の名前「信繁」から、講談などで後に広まった「幸村」へと改名する設定にしたところにも、その意気込みが垣間見える。そして、いよいよ最終回9回裏――。抑えの切り札、“最後の戦国武将”真田幸村が、どんな武士の誇りを示すのか、堺が、それをどう演じきるのか、とくとお手並み拝見しよう。

(2)鬼才・三谷幸喜の遊び心満載の脚本

 第45回「完封」で来年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』へエールを送った三谷氏の脚本に、大河ファンは大盛り上がり。大坂冬の陣の際、幸村と家臣の高梨内記(中原丈雄)が、真田丸の物見櫓の上で徳川勢の布陣を見ながら言葉を交わすシーンだ。

「あちらにも赤備えがおりますぞ」という内記に、幸村が、「あれは井伊直孝の陣。かの井伊直政の次男坊じゃ。……あちらにも、ここに至るまでの物語があるのだろう」という。次回大河のヒロイン・直虎は、その井伊直政を慈しみ、育てる役回り。そこで、内記はすかさず「一度、その話も聞いてみたいものですなあ」とつぶやく。

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