SMAPとジェームス・ブラウン、スマスマでの「豪華共演」ウラ話の画像
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 SMAPのメンバーが全員出演する唯一のレギュラー番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が、グループの解散にともない、12月26日に最終回を迎える。現在はオートレーサーとして活動する森且行が、まだメンバーだった1996年にスタートした同番組では、この20年間に数々のビッグアーティストがSMAPと共演している。

 12月12日の放送では、番組には3回目の登場となるレディー・ガガが出演している。彼女も世界的に超ビッグなアーティストだが、さかのぼることおよそ16年前には“キングオブソウル”ことジェームス・ブラウン(JB)が出演している。JBは、収録が予定されていたその日に来日。成田空港着が13時で、19時に東京お台場のスタジオに入る予定だった。番組では自身の持ち歌2曲と、SMAPの『SHAKE』を一緒にセッションすることになっていたが、リハーサルをする必要もあり、時間に余裕はなかった。

 同番組は、過去に海外アーティストからドタキャンされたことが何度かあった。そのため、SMAPもスタッフも、当日JBがスタジオに現れるまでは半信半疑だったという。ところが、彼は高級リムジンに乗り、現れた。JBを迎えるためのマニュアルというのがあり、到着と同時に女性スタッフが花束を贈呈。 楽屋には、フルーツ盛り合わせとシャンパンが用意された。

 いよいよリハーサルを始めようとすると、JBはスタジオに入ってくるなり「OK! アイム・レディー」と言い、リハなしで本番を始めようとした。番組スタッフとしては当然リハーサルをしたいところが、万が一、JBが気分を損ねてしまっては元も子もないため、一発本番スタートという番組初の決断が下された。

 SMAPメンバーもスタッフも、“神様”を前にダンスも歌もやり直しはできないという緊張感に包まれながら収録はスタート。しかし曲が始まり、歌い出しの部分になってもJBはいっこうに歌わず、「AH!」「YAH!」を繰り返し、踊っているばかり。持ち歌の『Living in America』では、歌詞にアメリカの都市名がたくさん出てくるのだが、その順番はめちゃくちゃ。自分の歌なのに歌詞を間違えまくっていたという。そしてSMAPの曲の『SHAKE』では、サビの英語の部分を一部JBが歌う予定だったが、歌わずに踊っていただけだった。それでもラストだけは、ビシッとポーズを決め、ディレクターは「OK」を出すしかなかったようだ。

 JBが出演したこの年は、香取慎吾の“慎吾ママ”が大ブームとなっていた時期だった。JBは、それまで日本語のあいさつといえば「おはようございます」しか知らなかったそうだが、今日本ではこれがはやっていると「おっはー!」を教えたところ、それを気に入り、その後の野外コンサートでも「おっはー!」を連発。観客には大ウケだったそうだ。

 バラエティ番組としては考えられないほど、豪華なゲストを多数迎えてきた『スマスマ』。もうすぐ終了してしまうとは寂しい限りである。

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