歯医者はこう選べ! “80歳で20本”を目指すための「歯の新常識」の画像
歯医者はこう選べ! “80歳で20本”を目指すための「歯の新常識」の画像

「医者の言う通りにすれば、大丈夫」なんていうのは、もはやただの幻想。大切な歯は“自分で守る”しかない!

 “80歳で20本の歯を残そう”といわれるようになって久しいが、その一方で、面倒くさがって口腔ケアを怠る人が多いのも事実。読者の中にも、「歯が痛くなったら歯医者で治せばいい」なんて考えている人が多いのでは? しかし、このニュースを聞いても、そう思い続けられるだろうか。

 <歯が痛くて 本当に痛くて でも もう神経を取っているハズの歯で そんなハズ無いのに やっぱり痛くて 歯医者さんに行きました。 衝撃 レントゲン&CTまで撮ってもらい ハッキリ「ああ、器具が入ってます」と。>

 11月22日のブログに、衝撃的な内容をこう綴ったのは、タレントの雛形あきこ(38)だ。なんと、以前治療した歯の根の部分に、神経を抜くときに使う器具の一部が折れたまま放置されていたというのだ。しかも、1本の歯に2本も。彼女は形が変わるほど顔が腫れてしまったのだが、それにもかかわらず、再治療の予約が1か月も先だという。しかし、このような事故も稀ではないというのは、東京都内で歯科医院を開業するA氏。

「雛形さんの言う“ネジ型の器具”は、“リーマー”“ファイル”と呼ばれる、細い金属の道具ですね。細いもので直径0.06ミリという器具ですから、とても折れやすいのは確かです。どの歯科医師でも、一度は折った経験があるはずです」

 なんとも恐ろしい話だが、問題はその先。A氏は、こう続ける。「折れた感覚がないこともありますが、使用後に器具をチェックするはず。しかも雛形さんの場合は、1本の歯で2本も折っているそうですから、注意不足としか言いようがありません」

 さらに、顔が腫れるほどの炎症については、「痛みが出たのは、折れた器具が原因ではなく、細菌による感染です。体力が落ちて炎症を起こしたものと考えられますが、患部の取り残しや、詰め物がきちんと詰められていなかった可能性もあります。確かに、歯の神経を抜く“根管治療”は、根が複雑なケースも多いために再発率が高いものですが、痛がっているのを1か月も放っておくなんて……」(前同)

 そうでなくても“詰め物が取れた”“抜歯したら噛み合わせが悪くなった”など、歯科治療を巡るトラブルはよく聞く。その原因はいったい、どこにあるのか。

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