ゆま「あ~、あれは毎回、寿命が縮まる思いでしたね。台本も直前に渡されて、リハーサルもほとんどなしで、“よし、やれ”みたいな」

大久保「アハハ。マッコイさんの良くないところは、説明不足、言葉不足なんだよね」

ゆま「とりあえずやって体で覚えろ、みたいな(笑)」

大久保「まあ、そのほうが鍛え上げられるよね」

ゆま「でも、マッコイさんのズルいところは、そうやって厳しくしつつ、ときどき優しく褒めてくれたりするところなんです」

大久保「アメとムチね(笑)。女の子って、それでけっこう、コロッといっちゃう」

ゆま「そう! あんなに厳しくされていたのに“マッコイさんが好き!”みたいになるんですよね~」

大久保「それは女芸人も同じなの。ディレクターなんかで“ああしろ、こうしろ”と厳しい人がいるのね。でも、その人のアドバイスのおかげで笑いがとれたとき、好きになっちゃうの。特に最初にいろいろと教えてくれた人が、自分のトークを聞いて笑ったり、褒めたりしてくれるとうれしいの」

ゆま「ホント、その通りです。少し前に私、ダイビングの免許を取りに行ったんですけど、インストラクターの方を好きになりかけました。だって一歩間違えれば、命を落としかねない。だから多少厳しくされるんだけど、一緒に潜っていると、守ってもらっているみたいで。と言っても、私のインストラクターは女性だったんですけどね」

大久保「まあ、それは向こうも仕事だからね。死なれたら大変じゃん」

ゆま「確かに(笑)」

大久保「でも、分かるわ、その気持ち。私も最近、手の関節が痛くて、たまに病院に行くんだけど、男の先生が親身になって話を聞いてくれて、お薬も塗ってくれるの。“あ~、この人、私のことを良くしようとしてくれている”と思うと、好きになりかけるよね」

ゆま「いや、大久保さん、それは医者として当たり前かと(笑)。そういえば私、大久保さんと恋バナをしたことないですよね」

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