有村架純に土屋太鳳、女優の登竜門“NHK朝ドラオーディション”のウラ事情の画像
有村架純に土屋太鳳、女優の登竜門“NHK朝ドラオーディション”のウラ事情の画像

 来春から放送されるNHK連続テレビ小説『ひよっこ』のヒロインを女優の有村架純(23)が演じることになり、話題になっているが、一方でそのキャスティングがちょっとした波紋を広げている。

 若手女優の登竜門として知られる朝ドラだけに、通常ヒロイン役を勝ち取るための朝ドラオーディションは熾烈を極めるのだが、今回そうしたバトルはなく直接のオファーで選ばれたからだ。最近では、『まれ』(2015年前期)の土屋太鳳(21)や『あさが来た』(2015年後期)の波瑠(25)、『とと姉ちゃん』(2016年前期)の高畑充希(25)、現在放送中の『べっぴんさん』の芳根京子(19)が、数年にわたりオーディションを受け続け、ヒロインの座をようやく手にしているが、今回のキャスティングはコネの噂もあり、若手女優の間では怨嗟の声が渦巻いているという。では、彼女たちの芸能人生を左右するオーディションとは、いったいどのようなものなのだろうか。あまり知られていないその中身について調べてみた。

 まず気になるのが、オーディションの応募者数だ。最多だったのは『あさが来た』で2590人。続いて、『とと姉ちゃん』の2564人となっている。『あさが来た』のヒロインは「相撲好きのおてんば娘」という設定だったため、応募者同士で相撲をとる“審査”があったというから驚きだ。多数の応募者の中から勝ち抜いてきた波瑠と高畑だけあって、両作品ともに20パーセント以上の平均視聴率を叩き出しているのはさすがといえる。逆に応募者数が最も少なかったのは、シャーロット・ケイト・フォックス(31)が主演した『マッサン』(2014年後期)で521人。これはヒロインが英国出身という設定のうえ、歌に自信があるなど応募の条件が厳しかったのが理由とみられる。

 続いてヒロインを演じた女優たちの応募回数を見てみよう。ともに4回で並んだのが、波瑠と芳根の二人だ。上には上がいるもので、『ウェルかめ』(2009年後期)の倉科カナ(29)はなんと5回目の挑戦で念願をかなえている。約1か月にわたるオーディションの間は「ヒロインは倉科カナが演じる、私が受かる」と念じ続けていたというが、何度落ちてもけしてあきらめない女優魂には感心させられる。

 ようやくヒロインに決まった後は、ハードスケジュールが待ち構えている。月曜日はNHKのスタジオで一週間分のリハーサルを行い、火曜日から金曜日までは収録だ。収録は朝9時にスタートして、深夜0時をまわることもあるという。そんな過酷な状態が約8か月間にわたり続くことになるが、それを乗り越える強さがないと女優としては大成しない。朝ドラは女優を鍛え、磨いてくれる“道場”でもあるのだ。

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