初めは地方政治に携わっていたのだが、当時から諜報を駆使し、「灰色の枢機卿」なる異名を取るまでになったという。「水面下での活動が多いので、敵も多く、5度も暗殺を試みられているのですが、すべて未然に防止。警護が、それだけ優れている何よりの証です」(前同)

 そんなプーチン大統領が目標とする人物が、ソ連の第6代最高指導者アンドロポフ氏だという。彼も、KGBスパイから共産党のトップに上り詰めた、同じ経歴の持ち主なのである。

「ロシアでは知らぬ人がいないほど、プーチンはアンドロポフを崇拝しています。一方で、病気がちだったアンドロポフが最高指導者就任後、間もなくして病死したことを反面教師にしています。プーチンが“マッチョ”といわれるほど肉体鍛錬に励むのは、そんな理由からのようです」(同)

 安倍首相は“世界一タフな男”を相手に、譲歩を引き出せるか?

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