地下鉄・大江戸線はオカルト路線!? 東京の地下に蠢く「魑魅魍魎の謎」の画像
地下鉄・大江戸線はオカルト路線!? 東京の地下に蠢く「魑魅魍魎の謎」の画像

 地下鉄の大きな特徴として、事故も少なく風雨などの影響も受けにくいため、地上を走る鉄道よりもダイヤの乱れが少ないことが挙げられる。東京でも地下を縦横無尽に走る地下鉄は、人々の足として欠かせないものになっている。

 9月1日に、そんな東京の中でも新しい路線の一つでもある都営大江戸線で、事件が起きた。朝7時頃、新御徒町駅で線路内に子どもの立ち入りがあったとされ、全線で運転を見合わせたのだ。しかし、子どもが立ち入った形跡の確認が取れず、乗務員の勘違いとして40分後、運転は再開された。

 そもそも、大江戸線は2013年4月に全駅でホームドアの整備が完了しているし、さらにはホームにカメラもあるために、実際は線路内へ立ち入ることは大人、子ども問わず、かなり難しい。では、乗務員はいったい何を見たのか?

「その子どもの正体は霊ではないでしょうか? まず、その理由の一つとして9月1日という日付が気になります。実は、この日は最も子どもの自殺が多い日なんです。15年8月に内閣府が発表した『自殺対策白書』によると、1972~2013年の42年間で自殺した18歳以下の子どもは、合計1万8048人。平均すると1日約50人ですが、9月1日は131人で最も多く、平均の2.6倍にもなっています。白書では、その理由を“夏休みが明け、精神的動揺が生じやすい”からとしています。まさに夏休み明けのこの日、かつて自ら命を絶った子どもの霊が、線路上にさまよい出てきたのかもしれません」(都市伝説・オカルトに詳しい雑誌編集者)

 この子どもを霊とする、他の理由としては、そこが“地下鉄”だったのも大きいようだ。「東京の地下鉄は、戦時中は空襲を避けるための防空壕など軍事施設としても活用されてきました。たとえば霞ヶ関駅は大戦末期の防空壕を改築した駅であるなど、都心の駅には政治家や要人が逃げ込んだり、脱出するための避難所や地下道が各所にありました。戦後は、そこに戦災孤児たちが入り込み、雨風をしのいでいたといいます。大江戸線に現れたのは、ここで亡くなった子どもの霊とも考えられます」(前同)

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