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 約3年半の海外遠征から帰国後、初の東京ドーム大会でいきなりのタイトルマッチ。黒髪に黒パンツで、いつでも爽やか笑顔だったヤングライオンは今ではニヒルな笑顔。赤髪に奇抜な柄のパンツに、毛皮のコートガウン。完全なヒールとして登場し、チャンピオンのKUSHIDA選手を見下すかのような、イッちゃってる目。あの頃の面影はまったくなし! 入場しただけで鳥肌が立ちました! そしてその期待感は私だけではなかったようで、ドーム中に鳴り響く大「ヒロムコール」。会場の2万6000人が、ヒロム選手に注目していたんです。

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 試合も、時限爆弾が爆発したいきおいそのままで、入場しかけたKUSHIDA選手をドロップキックで場外に蹴り落したり、トップロープからダイビング・セントーンしたり、危険な角度で落としたり投げ飛ばしたり、終始ドキドキヒヤヒヤの攻撃を仕掛けます。一瞬、KUSHIDA選手がチャンピオンでいることを忘れてしまいました。

 しかし、さすがライガー選手が認めるだけあるジュニアのチャンピオン・KUSHIDA選手。得意の関節技で、ヒロム選手の左腕を攻めまくり、ヒロム選手にも苦痛の表情が! もう、そこからは意地のぶつかり合いだったと思います! ヒロム選手が大技を次々と出すものの、KUSHIDA選手は返す! 返す! 返す! しかし、この日はヒロム選手のベルトへの執念が勝ったのか、雪崩式のカサドーラからの決め技「TIME BOMB」で見事、ヒロム選手の勝利! 「なんてこった!」って感じで、「本当に!? あのヤングライオンが!?」とポカーンとしてしまいました……。

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 試合終了後、会場が騒然とする中、ヒロム選手がベルトを抱きかかえている姿を見て、涙がジワーっと。本当にあのベルトが欲しかったんだなぁと。そして、今年のスーパージュニアが、絶対絶対さらに面白くなると確信しました! 欲をいえば、このベルトを持って、ライガー選手と戦ってくれたら!

 プロレスは見れば見るほどハマるとよく聞きますが、本当にそうだと感じます。命をかけて戦っているプロレスラーが作っていく歴史を、この目で一つ一つ見ていけるなんて、こんなに素晴らしいことはありません! 私の2016年のプロレス観戦は、年間通して54回でした! うーん……週一ペースじゃ物足りない! 今年はプロレス初詣から、感動させられてしまったので、年間150観戦くらい行ってしまいそうないきおいです~!

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