サル年から、トリ年へ――。「これは、じつにいい運気なんですよ。サルは“去る”に通じますが、トリは“取り”ですからね。去っていったものを取り戻す運気なんです。恋人や、お金や、名誉など、去っていったものを取り戻せる運気なんです。去年、サル年に競馬で大損した人は、今年取り戻せますから、ぜひ頑張ってください」

 これは、1969(昭和44)年のトリ年、1月5日に金杯(中山競馬場)を見に行ったら、入場門のわきで、白髪頭の予想屋さんがやっていた口上。なるほどなあと思ったので、いまだに覚えている。いいことを聞いたお礼に予想を買ったら、金杯の第一本線は、枠連(3)-(5)だった。

 そして嬉しいことが起きるのである。3枠の人気のないほうのハクセツ(4番人気)と5枠の人気のないほうのダーリングヒメ(12番人気)が追い込んできて、ためしに買っていた枠連(3)-(5)(1330円)が当たってしまったのだ。そしてレース後に、ふと気がついた。カッコ内の部分にご注目。

「ハクセツ」→白雪
ダーリング「ヒメ」→姫

 なんだ、白雪姫で決まったのかと分かったのだ。童話の白雪姫は、継母に毒殺された白雪姫が、王子によって命と愛を「取り戻す」話だったもんなあ。

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