病院嫌いの人でも健康に!「賢い市販薬の使い方」徹底指南の画像
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 体調が悪いとき、病院に行くのがかったるい――。そう思う人は少なくない。不快感や痛みを感じながら通院するにもかかわらず、長時間待たされ、受付や問診票に大量の書き込みを強いられ、診察が終わったかと思えば、今度は薬局に行かされて、さらなる待ち時間や書類記入を求められる。そのうえ、診察代や薬価代までかかるのだから、避けたくなるのも人情だ。

 そんな人に、ぜひとも知ってもらいたいのが市販薬の活用法だ。現在のドラッグストアは進化し続け、一般市民の健康の味方とも言える存在になっているのだ。

「たとえば、今まで売ることができなかった強力な医薬品の扱う量も増えています。“かかりつけ薬局”として、個人的な相談に乗ってくれることもあります。そうした“要点”を理解・実践することで、時間やお金をかけずに健康維持に大きく役立てることができます」(医療ジャーナリスト)

 まず理解したいのは、店舗で売っている薬について。病院で診療すると、「処方箋」をもらい、それを持って調剤薬局に行って薬をもらうことになる。このときにもらう薬を「処方箋医薬品」といって、ドラッグストアで販売している「一般医薬品」(市販薬、大衆薬)とは異なるものとなっている。

「この2つの大きな違いは、副作用やリスクがあるかどうかです。服用の際に正しい理解や観察が必要だったり、あるいは依存性が強い場合に、医師が医学的見地から判断するものを処方薬としています。そのため、ドラッグストアでは売られていません」(前同)

 さらに、市販薬にも分類がある。容器や箱に、「第○類医薬品」と書かれているのがそれだ。現在、「要指導医薬品」と一般薬品の「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の合わせて4つに分けられている。

 一般医薬品は、数字が小さくなるほど大きな効果が期待できるものの、リスクも大きいとされており、1類は購入希望者が自由に手の届かない所に置くことや、薬剤師の指導を受けることが義務となっている。24時間営業のドラッグストアに深夜行くと、<薬剤師不在のため1類医薬品をただいま売ることができません>などと表示されているのが、まさにそれだ。

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