由伸巨人「大型補強でも優勝は危うい?」ドタバタ裏事情の画像
由伸巨人「大型補強でも優勝は危うい?」ドタバタ裏事情の画像

 主力選手と監督の対立、原監督時代のコーチ陣との溝、“読売グループのドン”渡邉恒雄氏の動向まで、すべて暴露!!

 このオフ、山口俊(DeNA=29)、森福允彦(ソフトバンク=30)、陽岱鋼(日本ハム=29)と、FA選手3人獲りというなりふり構わぬ補強に走った巨人。仕上げとして年末に、ドミニカ出身のアルキメデス・カミネロ投手(マリナーズ=29)と年俸115万ドル(約1億4000万円)の1年契約を結んだことを発表。少なく見積もっても“総計30億円”という豪華な補強が完成することとなった。

「昨年の高橋由伸監督はチームの戦力が整わない状態で、いきなり監督に就任させられたわけですから、気の毒な面もあった。あるOBは、シーズン前に“誰が監督をやっても今年(16年シーズン)は勝てないよ。原は、いいときに辞めたな”と言ってましたからね」(スポーツ紙巨人担当記者)

 由伸監督は監督を引き受ける際に、球団に2つ要求を出していたという。「1つが同世代の井端弘和を一軍コーチに昇格させる案と、4番を打てる外国人助っ人の獲得でした。それでフロントが獲ったのがギャレット(35)でしたが、イマイチでしたね」(前同)

 そこで、今オフにはフロントが大補強を敢行し、由伸監督が心おきなく采配を振るうことができる陣容を整えたわけだ。「球団は、“今年は採算度外視してでも、取れる奴は取れ。他球団と競合しても金銭面では引くな”の方針でしたからね。高くつくといわれるFA補強で3人を獲得したのは、金満と呼ばれる巨人でも球団史上初のことです」(スポーツ紙デスク)

 昨季の巨人の弱点は、ローテーション投手の不足、抑えの投手の能力不足、“チームの背骨”と呼ばれるセンターラインに配置する野手の実力不足だった。「今回の補強で、巨人は山口のほか、日ハムから吉川光夫(28)というローテーション投手、森福、カミネロという抑え投手、そして打では、楽天から主軸が期待されるマギー(34)に加え、シュアな打撃が持ち味の陽岱鋼を獲得したため、穴がなくなりました。陽は守備も堅実な外野手ですので、センターラインの強化にもつながります」(前出の巨人担当記者)

 一部の評論家や熱心なファンからは「これで、来年は安心だ」という声が出てきているようだが、それは取らぬ狸の皮算用だという。「新戦力頼みは丁半博打に近い。大型補強後にチームが低迷することも、球界では珍しくないんです。ハマればいいですが、外れたらガタガタになりますからね」(球界関係者)

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