村田善則バッテリーコーチの評価もイマイチだ。「監督の1つ年上と同年代のため、気さくに話せる間柄ですが、巨人最大のアキレス腱ともいわれる捕手の小林誠司(27)に成長が見られない。褒められたのは強肩くらいで、リードは稚拙、捕球も下手ですからね。小林は先輩の話を聞かない“天然”なところがあるんですが、これを放任しているのは村田コーチの責任ですよ。小林が唯一、気にしているのは髪型くらいですから(笑)」(前同)

 大型補強を断行したが、17年シーズンも不安を抱える由伸巨人。ただ、球団幹部の一番の懸念は「後任監督」が定まらないことだ。

「巨人、読売の首脳は松井秀喜氏が本命です。ただ、松井氏にはその気なし。年に一度、松井にお伺いを立てるのが慣例になっていますが、いったい、いつ実現することやら。由伸の契約は18年シーズンまでですから、次期監督は喫緊の課題なんです」(同)

 最悪の場合、ポスト由伸は意外な人物になるという。「一部報道で中畑清さんの名前が出ていますが、これは違います。巨人は最悪の場合、斎藤雅樹二軍監督に2年くらいやらせる腹づもりなんですよ。ただ、斎藤は八方美人でネアカなんですが、あまり中身がない(笑)。名将に育つかは望み薄ではないでしょうか」(同)

 問題だらけにも見えるチーム状況に、読売グループのドンである渡邉恒雄氏はどう思っているのか? 「数年前から、野球にはほとんどノータッチの状況です。悲願だった読売新聞の新社屋の建設も一段落。次は東京ドームに代わる新球場の建設と意気込んでいましたが、昨今の新聞の売り上げ激減で、それどころではなくなってしまったようです」(全国紙社会部記者)

 明るい材料といえば、専務取締役終身名誉監督の長嶋茂雄氏の様子だろう。「脳梗塞の影響で、右手が不自由になってしまったのは周知ですが、しゃべったり歩いたりするのは問題ないし、左手がとても器用になっています。大好きな麺類を、サウスポーかと見まがうように上手にすすっていますよ」(球団関係者)

 今年のペナントの行方や、いかに……!?

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4