対して、ウッチャンナンチャン、ダウンタウンら、“お笑い第三世代”の人気はいまだ盤石のようだ。「南原清隆(51)は『ヒルナンデス!』(日テレ系)が堅調。内村光良(52)は『世界の果てまでイッテQ!』(同)他、8本のレギュラーを持つ売れっ子。コンビでの注目度も高く、年始は2つの特番に出ています。ダウンタウンも、大晦日の『絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』(同)が16%超えで民放1位と、地力を見せつけました」(広告代理店関係者)

 その下の世代では、さまぁ~ずとバナナマンの支持率が群を抜いて高い。「特に、さまぁ~ずの『さまぁ~ず×さまぁ~ず』(テレ朝系)や『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京)は、“視聴者満足度”が高く、視聴率以上に業界内で評価されています。バナナマンは3年連続でNHK紅白の副音声『紅白ウラトークチャンネル』の司会を務め、年末年始は9本の特番に出る人気ぶり。ベテラン勢が失う枠を、ごっそり持っていく可能性も」(番組ディレクター)

 期待の新星たちも“下剋上”を夢見て虎視眈々だという。「昨年大ブレイクした、メイプル超合金のカズレーザー(32)は“コメントが的を射ている”と視聴者人気も高く、“ポスト有吉”の最右翼です。金髪に真っ赤な衣装、存在自体がインパクト大ですが、実は同志社大卒のインテリで読書家。人気深夜番組『お願い!ランキング』(テレ朝系)のコーナー『レーザー読書』で紹介した本が爆売れするという現象も起き、各局テレビマンが“今一番使いたい芸人”であることは、間違いないでしょう」(前同)

 年末年始は、コンビで6本、ピンで2本の特番に出演し、絶好調だった。お笑い評論家のラリー遠田氏も称賛を惜しまない。「昨年は自己紹介の1年。さまざまな魅力を持っていることが分かった今年は、その武器を生かした仕事が増えそうですね。MCを任されるようなケースも十分、考えられるのでは」

 仁義なきお笑い界を制するのは、はたして――。

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