日本アカデミー賞「現役高校3年生」の新人俳優・佐久本宝に注目集まるの画像
日本アカデミー賞「現役高校3年生」の新人俳優・佐久本宝に注目集まるの画像

 2016年9月に公開され話題を呼んだ映画『怒り』が、「第40回日本アカデミー賞」で、作品賞含む11部門を受賞した。中でも新人俳優賞を受賞した佐久本宝(18)に注目が集まっている。

『怒り』は千葉、東京、沖縄を舞台にした群像劇。佐久本は沖縄編に登場しており、1200名が参加したオーディションを勝ち抜いて、広瀬すず(18)の相手役を演じた。オーディション参加のきっかけは、沖縄でやっていた佐久本の舞台を、同作でメガホンをとった李相日監督(43)が目にしたことだという。新人賞を受賞した佐久本は、「まだ実感が湧かない。名誉ある賞をいただけて、気を引き締めて頑張りたい」と語った。

 ネットでは、知名度が低い現役高校生の佐久本が新人俳優賞を受賞したことが話題に。同作を見た人から、「怒りはすごい映画、あのキャストの中で頑張った佐久本くんに最優秀賞あげてほしい」「彼の演技は新人賞どころか、助演男優賞もの!」「あの演技は本当に良かった! 今回が映画初出演ってホントか疑ってしまうくらいだった」と、佐久本を高く評価する人のコメントが多く上がった。

「李監督は本当に厳しい監督として有名で、佐久本も、助監督から何度もそのことを言われていたと、笑いながら当時を振り返っていました。監督の演技指導は独特だったらしく、最初のリハーサルで何もできない状態だった佐久本に、緊張を和らげるためにサルのモノマネをさせたそうです。また佐久本は『怒り』で印象に残るシーンとして、船を運転する場面を挙げているんですが、彼はこのシーンを撮影するために2級の船舶免許を取得したんだとか。とてもストイックそうですし、これからさらにいい役者になるのではないでしょうか」(映画誌ライター)

 今年の春に高校を卒業する佐久本宝。卒業後は本格的に俳優の道へ進む予定だという。本人も「たくさん経験を積んでいきたい」と今後の決意を語っている。

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