データで算出! どこよりも早いプロ野球「2017年順位予想」の画像
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「開幕まで待ちきれない」そんなファン待望の統計学に基づいた順位予想を公開。今季、王座を掴むのは――。

 球春の足音が聞こえ始めてきた。今年は3月に第4回WBCが行われ、各チームの主力選手の仕上がりも早い。そこで、今年も本誌恒例のSM理論に基づいた12球団の“チーム力”を分析していきたい。

 SM理論とは、メジャーでは一般的となっている統計学の手法を用いた分析法で、主に投手力を判定するためにWHIP、打力にはOPSという数値を用いる。「WHIPは、投手の被安打数と与四死球数の合計を投球回数で割った数値で、1イニングで何人の走者を出したかが分かる数値。OPSは、出塁率と長打率を合計したもの。打率が得点との関連性が8割弱なのに対し、OPSは9割強、打者の真の実力が判定できる数値です」(専門誌記者)

 WHIPは優秀な投手ほど数値が低く、1を割ればリーグを代表する投手。昨季、先発陣で1を割ったのは、菅野智之(0.99)と大谷翔平(0.96)のみ。一方、OPSは.900以上がリーグを代表する強打者の目安。昨季は山田哲人(1.032)、鈴木誠也(1.015)、筒香嘉智(1.110)、大谷翔平(1.004)の4人が1を超える数字を残した。

 本誌は、来たるシーズンの予想レギュラー陣の数値をチームごとに合算、平均し、チーム力を算出。結果を見ると、セ・リーグは上位3チームが、小数点以下の差で拮抗していたが、僅差ながらも1位となったのが、なんと、ラミレス監督率いる横浜DeNA。

「もともと筒香を中心とした打力には定評がありました。問題は投手陣でしたが、30歳のエース・井納を筆頭に、石田、今永と力のある若手が台頭してきた。リリーフ陣も、昨季33Sの山崎康晃の実力は本物で、戦えるチームになってきました」(スポーツ紙デスク)

 勝ち頭の山口俊投手が流出しても、それを補って余りある若手投手の台頭を考えれば、ダメージは少ない。昨季は、日本シリーズ出場目前、というところまで実力をアップさせてきたDeNA。19年ぶりとなる優勝の可能性は高い。

 総合ポイントでは、わずかの差でDeNAの後塵を拝したものの、昨年のリーグ優勝の勢いをいまだに持続させているのが広島だ。

「絶対的エース・黒田博樹の引退の影響が心配されますが、レギュラー陣は昨季とほとんど変わっていません。田中、菊池、丸、新井、鈴木誠也、エルドレッドの強力打線で得点をもぎ取り、エースの野村を中心にした投手陣が相手打線をねじ伏せるという昨年同様の戦いができれば、“大崩れ”はないでしょう」(前同)

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