今週は東西で短距離重賞が組まれている。まず京都のシルクロードSは6F芝のG3戦。3月末のG1高松宮記念をにらむ一戦でもある。

 馬券的に重要なのは芝6Fでのレース傾向の変化だ。6F戦の単純なイメージは先行激化だが、近年は準オープン以上の高額条件ほど前傾ラップにならない。むしろ後傾ラップが当たり前で、特に京都の6F戦は常態化してきている。

 シルクロードSも例外ではない。前10年の前後半の3Fラップはこうだ。

 07年 33秒5-34秒3
 08年 33秒7-35秒4
 09年 33秒6-34秒9
 10年 34秒4-33秒7
 11年 34秒8-33秒4
 12年 34秒1-34秒2
 13年 35秒0-33秒6
 14年 34秒1-33秒3
 15年 33秒9-34秒0
 16年 33秒7-34秒2

 09年までは前傾ラップが普通だったが、明らかに7年前から変化しているのが分かる。前2年は前半3Fが珍しく34秒を切ったが、それでも後半3Fとの差がない、ほぼイーブン。こんなレース形態なら、やっぱり逃げ馬が残る。前7年で5連対と活躍しているので要注意だ。

 一方、東京の根岸Sは7Fダートで争うG3戦。2月19日のG1フェブラリーSの前哨戦だが、今年はやけに先行タイプが多い。京都のシルクロードSとは逆に、差し・追い込み馬の一発が怖いレースになる。

 狙いはカフジテイクだ。チャンピオンズCでも4着と健闘したが、ベストは左回りの7Fダート。中間も好気配をキープしている。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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