森川 大変でした。とにかく曲が多いので、覚えるのが大変なんですよね。あと、私は交代で入ることも多かったので。

――どういうこと?

森川 正規メンバーが出られないとき、その人の代わりに入るんです。たとえば、こじはる(小嶋陽菜)さんがいないときには、そのポジションに入るとか。

――つまり、同じ曲でもやることが違ってくるわけだ。

森川 そうなんです。それも日によって違うんですね。今日はこじはるさん、明日は麻友さん(渡辺麻友)のポジション、みたいに。

――そんなに?

森川 はい。私は11ポジション覚えていました。

――確かにそれは大変ですね。じゃあ、ずっとレッスンしている感じなんですね。

森川 レッスンはほとんどなくて、家でDVDを見て、自主トレって感じなんです。で、本番前のリハーサルも2~3回しかできないので、出たとこ勝負でしたね。

――まさに陰で努力をしているんですね。

森川 はい。みんな、すごく頑張っていましたね。

――うがった見方をすると、あれだけ女の子がたくさんいれば、いろいろとあるんじゃないのかな、と思うんですが……。

森川 アハハ、そう思いますよね。でも、ほんと、普通にみんな仲が良かったんですよ。なんだろう……部活みたいなノリなんですね。私もAKBに入ったことで、団体行動ができるようになりました(笑)。

――最初は、団体行動は苦手だった?

森川 全然ダメでした。だから初めはなじめず、いつもムッとした顔で楽屋の端っこに座っていました。今でも後輩からは“第一印象は怖かった”と言われちゃいます(笑)。

――今はそんな印象、まったくないですよね。

森川 本当? じゃあ、ちょっと成長したのかも。

――そして今ではAKBを卒業してソロとして活躍中。卒業した理由は何ですか?

森川 いろいろと他にも挑戦してみたくなったんです。

――では、一番挑戦してみたいことは?

森川 歌はもちろんですけど、声優さんに特に挑戦してみたかったんです。私自身、とにかくアニメが大好きなんで。

――なるほど。ちなみに昨年は映画『教科書にないっ!』に出演。これが映画デビュー作だったんですか。

森川 はい。映画どころか、演技をしたのも、これが初めてでした。

――そうなんですか! しかも、いきなり主演じゃないですか(笑)。

森川 ほんとに難しかったです。私のキャラが元気な女子高生だったんで、なかなか演じきれなくて。

――映画の内容もけっこう、セクシーな感じでしたよね。

森川 ウフフ。

――スカートから下着も見えていましたよね?

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