「回答が面白くないうえに、間も悪く、完全に浮いているのに、坊ちゃん育ちでド天然の本人は、それにまったく無自覚。さらにドヤ顔でうまいことを言おうとするので、見ているほうはシラけてしまいます。要は、まったく空気が読めていないわけです」(スポーツ紙演芸担当)

 せめて、そのダメさ加減を、司会やメンバーがイジって笑いにつなげられるなら、救いがあるのだが、「坊ちゃん育ちでプライドが高く、自分がイジられ、コキ降ろされることを笑いに転化できそうもないし、そうさせない雰囲気を出しているから、なお厄介なんです。昇太も、元女優の美人妻・国分佐智子を伴侶にしている三平が、自分の独身をネタにしてきたときは強く突っ込めますが、それ以外の回答では、まるで腫れ物に触るよう。そのため、三平が回答するたびに、視聴者に、なんとも言えないストレスと緊張感を与えてしまうんです」(前同)

 そんな視聴者のモヤモヤが、座布団を“とる”という投票行動として表れてしまっているのだろう。「回を重ねるごとに、視聴者に受け入れられていないのが明らかになるわけですから、番組内での立場も苦しくなるんでしょう。データ投票システムは、実は、三平のダメさを世間に公然と示し、降板に追い込む“番組追放計画”では、という声もあります」(同)

 なんと、この結果が、将来、三平がリストラされる口実に使われる可能性があるというのだ。だが、システム導入から1か月、あまりに悲惨な三平の現状に、こんな声が増え始め、風向きが変わりつつあるという。

「多いときは10万枚を超えるメンバーがいる一方で、三平の0枚というのは、あまりにも極端ですからね。要は、視聴者が“三平イジリ”を楽しんでいるということでしょう。捉え方によっては、新システムによって初めて存在意義が生まれたとも言えますね。今や、三平の座布団を“とる”ために番組を見ている視聴者も多いのではないでしょうか」(前出のテレビ誌記者)

 つまり三平は、降板どころか、今や『笑点』になくてはならない存在になりつつあるというわけだ。お笑い評論家のラリー遠田氏も、「今、最も“オイシイ”のが三平さんでしょう」と、こう話す。

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