もう一つ。スッキリと喜べないのが、土曜日、京都で行われた「エルフィンステークス」です。勝ったのは福永祐一騎手騎乗のサロニカ。この勝利が、ディープインパクト産駒、JRA史上8頭目となる通算1300勝になりました。

 初出走(10年6月20日)から6年7か月16日の1300勝到達は、キングカメハメハの7年5か月29日を上回る最速記録で、この勢いでいくと、父サンデーサイレンスの2749勝を超える日も遠いことではないかもしれません。

 唯一、ディープの背中を知る男としては、これほどうれしいことはないのですが、記録達成の騎手が僕じゃないというところが、やや、いえ、かなりの不満で(苦笑)。次の記録は、ぜひ自分の手で――そんなことを思っています。

 さあ、そして今週は、いよいよ2017年最初のG1「フェブラリーステークス」が行われます。えっ!? もうG1――と思うのは、それだけ年を重ねた証拠かもしれませんが、気持ちは誰にも負けていません。

 パートナーは、コパノリッキー。久しぶりのコンビ復活です。狙うのはもちろん、3度目のフェブラリーステークス制覇&9個目のG1タイトル。若さではライバルたちに劣りますが、その分、リッキーには十分すぎるほどの経験値があります。今年一発目のG1は、ぜひ、ベテランコンビの老獪さに期待してください。

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