同書では当時、南京戦の取材のために現地入りした作家・石川達三氏の<私が南京に入ったのは入場式から二週間後です。大殺戮の痕跡は一片も見ておりません。何万の死体の処理はとても二、三週間では終わらないと思います>という証言も引用。

「報道では中国政府による批判や、中国のネット上での炎上ばかりが報じられましたが、弊社に対しては1万数千件もの応援のコメントをいただいており、本件での対応に、強い支持をいただいているのを感じています」(前出の担当者)

 事実、初版5万部の『理論近現代史学2~』は、騒動の効果で品薄に。新たに2万部が増刷された。ちなみに中国の圧力は、アパホテルの経営には影響なかったようで、「中国政府の要請で、中国人団体旅行客のキャンセルは発生しましたが、1~2月の全宿泊数に占める割合は約0.5%。その分、他のお客様の予約が入ったため、影響はほぼありません。これを機に、日本の近現代史に対する関心が高まり、歴史の真実に目を向けようという方々が増えることにつながればと思います」(前同)

 外務省関係者も今回の騒動について、こう語る。「中国は南京大虐殺を広める宣伝戦として、この騒動を利用している。いわば、“弾が飛ばない戦争”なわけですが、日本は情報戦において、完全に出遅れています。アパホテルさんの書籍だって、本当は日本政府が主導して作るべきものですよ……」

 アパホテルの“アッパ”レな対応を、安倍首相も見習ってほしい!?

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