【政治】反・安倍晋三首相派の大逆襲で自民党がグチャグチャ分裂危機

 発足から4年が過ぎた第2次安倍内閣。各世論調査での支持率も依然高いが、お笑いタレントで政治に詳しいプチ鹿島氏(46)は、「2017年には波乱の可能性がある」と、指摘する。「カギになるのは二階俊博幹事長(77)でしょう。これまで、ハト派の谷垣禎一氏(71)が幹事長を務めることで、党内の反安倍派も文句は言えない状態でした。それが、谷垣氏の転倒事故により、総裁任期延長を主張する“超安倍派”の二階氏に幹事長が交代。IR法案の可決でも、二階幹事長がかなりの剛腕を振るったようですし、一気に存在感を増してきました」

 そんな“安倍独裁”に党内の不満は高まりつつある。「二階派は急速に拡大していますが、育休不倫で議員を辞職した宮崎謙介氏(35)をはじめ、スキャンダルが多いんです。路チュー不倫の中川郁子衆院議員(57)と門博文衆院議員(51)も二階派。17年も何か、やらかす可能性はあります」

 こうしたスキャンダルを契機に、党内ハト派が反旗を翻し、自民党大分裂という事態すらありうるという。それに追い打ちをかけるのが次期総理を狙う人々。「安倍首相は東京オリンピックを総理として迎えたいんでしょう。ただ、その後を見据え、17年にはポスト安倍を巡る動きが出てくると思いますよ」

 鹿島氏が、その候補として名前を挙げたのが野田聖子衆院議員(56)、小泉進次郎衆院議員(35)。そして、都政の運営次第では小池百合子都知事(64)だという。「小泉議員の国民的人気は抜群ですからね。5年後となれば、最有力候補でしょう。本人は総理のことを口にしませんが、そろそろ動き出すと思いますよ」

 小池都知事はというと、まず17年の都議選に向け、もうひと波乱あるという。「小池都知事は喧嘩を吹っかけることで人気を得てきましたが、五輪会場も豊洲も、旗色が悪くなってきました。このへんで次の喧嘩ネタを仕込むんじゃないでしょうか。今、地方議会で問題になっている政務活動費あたりを都議会にぶつけてくるかもしれません」

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