――そして、撮影も無事に終わり、完成版をご覧になっていかがでしたか?
松本 (脚本を読んで)最後を知っているにもかかわらず、観終わった後はなかなか席から立てないぐらい衝撃的でした。きっと、原作ファンの方がご覧になっても、ガッカリすることはないと思いますよ。
――楽しみですね。今年は、07年放映のドラマ『仮面ライダー電王』で、松本さんが電王に変身する良太郎の姉・愛理役でデビューされてから、ちょうど10年です。
松本 (10年間は)アッという間……ではなかったですね(笑)。もちろん紆余曲折はあったし。でも、その中で本当にいい作品やいい人たちとの出会いというのは確実にありましたね。
――この10年での一番の思い出と言ったら?
松本 一昨年公開された映画『駆込み女と駆出し男』という時代劇に出させてもらったときの、原田眞人監督との出会いはすごく大きかったですね。
――確か、松本さんが演じたのは、舌を焼かれて口がきけない女性でしたね。
松本 はい。原田監督は(演技指導などが)メチャクチャ厳しいんですよ。もう、本当に女優やめちゃおうかなって思ったぐらい。でも、完成した映画を観て、やっぱりすごいなって素直に思ったんですよ。だから、あのときの経験があるから多少のことでは動じなくなりましたね(笑)。
――なるほど~。ちなみに今回の映画では、妻であり、母親でもある役を演じられましたが、プライベートで結婚願望はありますか?
松本 いや~もう、本当にね、相手がいてタイミングがあったらとは思っているんですよ。もうすぐ33歳になるし(苦笑)。でも、まったく予定がないですね。
――ご両親から結婚を急かされることはない?
松本 それもないんです。2人の姉は結婚して子どももいるんです。真ん中の姉が実家を継いでくれているから、親も安心しているからかな。若菜は好きに生きていいよって感じですね。
――ご両親から信頼されているんですね。
松本 まあ、いい言い方をすれば、そうかも(笑)。
――何歳までに結婚したいとかもない?
松本 ないですねぇ~。気持ちがいつまでもデビュー前ぐらい、精神年齢でいうと20代前半くらいなんですよね(笑)。
――だいぶお若いですね。
松本 でも、体のほうは……そうでもなくて。脂っこいものを食べると、翌日、胃もたれがすごいとかありますね。でも、ステキなアラサーでいたいなって。