『半沢直樹』に『デスノート』、日本ドラマが海外で大人気に!?の画像
『半沢直樹』に『デスノート』、日本ドラマが海外で大人気に!?の画像

 2016年12月18日の放送をもって完結したNHK大河ドラマの『真田丸』が、2月16日から台湾で放送されている。三谷幸喜(55)が脚本を手がけ、人気俳優の堺雅人(43)が主人公の真田幸村を演じたこの作品は、西村雅彦(56)演じる室賀正武の「黙れ小童(こわっぱ)!」というセリフや、有働由美子アナウンサー(47)が、登場人物の死を淡々と読み上げる「ナレ死」といった用語が話題になったのも記憶に新しい。これらが海外でどのような受け止められ方をするのかも、気になるところだ。

 この『真田丸』のように、日本のドラマが海外でも放送されるケースは少なくない。2015年に放送された、窪田正孝(28)主演のドラマ版『デスノート』(日本テレビ系)は、日本での本放送の直後に、世界127の国で放送、配信された。これはもともと原作漫画の人気が高く、アニメや2006年公開の実写映画版『デスノート』が、海外展開された実績を受けてのもの。ドラマ化が発表されると同時に、世界各地からオファーが殺到したという。ちなみに『デスノート』はハリウッド版も制作されており、今年、インターネットの動画配信サービス、ネットフリックスで全世界に配信される予定だ。こちらの出来栄えも気になるところだ。

『真田丸』と同じく堺雅人の主演で、2013年に放送されて大人気となり、最終回ではなんと42.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)という驚異の平均視聴率を叩き出したドラマ『半沢直樹』(TBS系)も、台湾や香港、中国、韓国、アメリカなどで放送された。中でも大ヒットを記録したのは台湾。日本での本放送時に「倍返しだ!」という決めゼリフが話題になったが、台湾でもその中国語訳「加倍奉還」が流行語となり、最終回は同ドラマを放送した放送局のドラマ部門で、最高視聴率を記録したという。ちなみに台湾で人気を得た登場人物は、片岡愛之助(44)が演じる、オネエキャラの黒崎駿一らしい。

 そして大沢たかお(48)が演じる、江戸時代にタイムスリップした脳外科医の南方仁が人々の命を救っていく医療SF時代劇『JIN-仁-』(TBS系)は、2010年にフランスのカンヌで開催された、海外テレビ番組マーケットのバイヤーが「もっとも購入したい作品」を選ぶ世界最大規模の国際テレビ番組見本市MIPCOM(ミプコム)で、「ミプコム・バイヤーズ・アワード・フォー・ジャパニーズ・ドラマ」を受賞。アメリカやヨーロッパ各国、ロシア、韓国など、世界80以上の国や地域で放送され、高い評価を受けた。

 黒澤映画やジブリに代表されるアニメが世界で高く評価される一方、日本のドラマが世界で人気を得たという話は、これまであまり聞くことがなかった。しかしそれも最近はだんだん変わりつつあるようだ。今後は日本を飛び越えて、世界中で大ヒットを記録するドラマが生まれるかもしれない!?

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