今年のチューリップ賞は堅く収まりそうだ。というのも、阪神JFの1、2着馬が出走してくるからだ。過去10年のチューリップ賞における前走阪神JF組の成績は[5・4・4・8]。単勝回収率は85%だが、複勝回収率は102%になっている。しかも、これは昨年、阪神JFが5頭出走し総崩れになったうえでの話。08~15年だけだと[5・4・4・3]となる。複勝率は実に81・3%に及ぶ。

 阪神JFの連対馬がチューリップ賞に出走した場合の成績は過去10年で[4・2・2・2]。着外の2頭は昨年のウインファビラスと13年のローブティサージュで、ともに阪神JFが人気薄での好走だった。阪神JFを人気サイドで好走してくるような実力馬は、なかなかチューリップ賞では崩れない。なにしろ同じコースでやるのだから当然といえば当然だ。よほど馬場コンディションが変わらないかぎり、適性の問題が発生しない。

 今年も阪神JFの1、2着馬で堅いと思うが、印は◎リスグラシュー、○ソウルスターリングとあえて前走の着順を逆にする。この2頭の間に実力差はないと個人的には見ている。展開ひとつでアトサキが変わる関係性だし、ならば負けて人気下位になるほうを次走で買うというのが馬券的には良い判断だろう。

 この2頭のあとにはエルフィンS3着の▲ミリッサを取る。エルフィンSでのミリッサはあまりに損な競馬をした。逃げたサロニカが勝ち、番手のアドマイヤローザが2着という競馬で、ミリッサは4角最後方の10番手。上がり33.9秒の脚を使ったが、行った行ったの競馬では届きようがない。

 テンに動けないタイプの馬ではあるが、今回は前走を踏まえて取れる位置を取ってくるはず。そうなれば馬券圏内は望める。ただ小さい馬で1走余計に走ることになったのは、桜花賞本番に向けてはマイナスだろう。

 馬券は◎○が2頭とも絡む前提の3連単だが、あえて3連単の軸2頭マルチを検討したい。強い馬が八分の仕上げで出てきて2、3着というのもチューリップ賞によくあるパターン。「順番違いの高め」はありうる。そうなっても、桜花賞本番は◎○いずれかのものだろう。

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