■第3部 副業からちょっとしたアイデアまで「簡単に始められる小遣い稼ぎ」

 この章では、人生をちょっぴり豊かにする、小金の作り方を提案しよう。まずは「副業」。会社に隠れて、こっそりやっているという向きもあるだろうが、昨今は「自分の老後のため」に始める人も。何しろ、昨年3月の政府の経済財政諮問会議でも、名目国内総生産(GDP)600兆円達成の具体策として、「会社員の副業促進」という案が出されたほどなのだ。

「確かに、まだ“副業禁止”の企業は少なくありませんが、『ロート製薬』のように、副業を認める(昨年2月から)会社が出てきています。実は、副業で年収が20万円を超えても会社にバレない方法はあるんですよ」と声を潜めて語るのは、第2部でも登場した大谷清文氏だ。

 補足すると、この「20万円」というのは、それ以上になれば確定申告しなければならない額。副業で、それなりに儲かると、会社から天引きされる住民税の金額が増えるため、気づかれてしまうリスクが上がるというわけだ。「でも、確定申告する際、給与以外の所得にかかる住民税の徴収方法の選択欄を、会社でなく“自分で納付”のほうにチェックしておけば、増えた住民税の納付通知書は自宅に届くから大丈夫なんです」(前同)

 ちなみに、マイナンバー制度導入で、やはり会社に副業がバレるのを恐れる人もいるが、実はマイナンバーは行政手続きのみに使用される個人情報ゆえ、それも問題ない。ちなみに、前述のロート製薬で申請された副業社員(入社3年以上が対象)は発足半年で約60人。年齢、男女に大きな偏りはなく、第2の職業は、健康ライター、薬局勤務、地ビール製造など様々だとか。

「誰でも好き、得意なジャンルがあるでしょう。カラオケ、魚釣りなどの趣味でもいいんです。あとは発想次第!」(同)

 カラオケなら、披露宴でウケる曲や、替え歌を紹介する。魚釣りなら、ヘラブナだけに限定した釣り方の情報を公開し、料金を徴収する……。大谷氏自身も若い頃、“その筋のマニア”が言われたいセリフを、若い女性の知り合いにテープに吹き込んでもらい、それを販売することでお金を稼いだ経験があるのだという。

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