ビートたけし『笑点』を強烈批判

 面白いだけでなく、視聴率も抜群。文句のつけようがない娯楽番組に、お笑いビッグ3の一人が喧嘩をふっかけた!

 国民的お笑い番組『笑点』(日本テレビ系)が、ますます絶好調だ。「稀勢の里が初優勝を飾り、横綱昇進を決めた大相撲初場所中継と重なった1月こそ、通常よりも視聴率を下げましたが、2月は、5日が20.3%、12日が20.1%と、20%台を連発しています」(テレビ誌記者)

 昨年、番組開始50周年を迎えた同番組は、とにかく話題に事欠かなかった。5代目司会者・桂歌丸(80)の番組勇退や春風亭昇太(57)の6代目司会者就任、新メンバー・林家三平(46)の加入、勢い余って三遊亭円楽(67)の不倫騒動――これらが高視聴率につながったのだが、今年も攻めの姿勢は変わらない。

 番組に“ある楽しみ”が加わったというのだ。「新たに導入された座布団投票システムが好評です。大喜利の放送中にテレビリモコンの<dボタン>を押して、大喜利メンバーの回答に座布団をあげたり、取ったりできるので、司会者の昇太の気分が味わえるようになったんです」(前同)

 そんな『笑点』に一人、毒ガス口撃でケンカを売る男がいる。誰あろう天才・ビートたけし(70)、その人である。2月6日、たけしは新著『テレビじゃ言えない』(小学館)を発売。この中で、好調『笑点』をメッタメタにこき下ろしているのだ。

「最近のテレビでは本当に言いたいことが言えずにイライラしているという、たけしが本音をぶちまけるために書かれた本ですが……。『笑点』については“なぜそこまで?”というくらい辛辣で、過去に何かトラブルでもあったのかと思うほどです」(お笑い業界関係者)

 一部を紹介すると、≪今の『笑点』は何が面白いのかオイラにはゼンゼンわからない。(中略)いつも同じことの繰り返し≫に始まり、<別にメンバーが全員ボケちまったってできちまう内容じゃないか><大喜利なんて何の芸にもなっちゃいねェぞ>と、とにかくボロカスに批判し、驚いたことに、<大喜利のネタは何人もいる放送作家がウラで作っていて、落語家たちはそれを覚えて喋ってるのがほとんどなんだからさ>と、番組の裏側までを大暴露。ついには、<『笑点』の視聴率が高いのは、テレビをつけたまま気を失ってるジジイやババアが多いからじゃないか>とまで言っているのだ。

「言うまでもなく、『笑点』は日テレの大看板番組。たけしも『世界まる見え!テレビ特捜部』を、日テレで25年以上続けています。ともに大事な人気番組だけに、両番組の関係者や日テレの上層部も戸惑うばかりだといいます」(在京テレビ局関係者)

 なぜ、こんなにもたけしはイラ立っているのか? お笑い評論家のラリー遠田氏は、こう読み解く。

「世の中のタブーにも切り込んでいく、ちょっとキケンでとんがった笑いが好きな、たけしさんには今の和気藹々とファミリー感あふれた『笑点』の雰囲気は好みではないだろうというのが一点。さらに言うと、毎週のように“お約束”のようなやりとりを繰り返しながら、そのポジションに安住しているような大喜利メンバーたちの姿が、たけしさんには生ぬるく見えるのかもしれませんね」

 次々に新しいアイデアをテレビに持ち込むだけでなく、自身も映画監督や画家として新境地を開拓してきたたけし。「この数年は、長く袂を分かっていた相方のビートきよしを、自身のオフィス北野に引き入れ、漫才という原点に立ち返る動きもあります」(前出のお笑い業界関係者)

 つまり、常に新しい挑戦をし続けようという、現役の芸人としてのプライド、矜持を、たけしは今も強烈に持ち合わせているということだ。長くたけしを見てきた我々にとって、こんなに喜ばしいことはない。

「誰も何も言わなくなった権威に噛みついてこその、たけしですからね。逆に言えば、それだけ今の『笑点』がテレビ界の中で巨大な存在となっているとも言えますね」(前同)

 ここで一つ思い出すのは、昨年、歌丸の番組勇退が明らかになったとき、次期司会者候補の一人として、たけしの名前も取り沙汰されていたことだ。「同著で、そのことに触れ<『笑点』をこれだけ批判しているオイラでもいいってことなら、ぜひ司会をやらせてほしいよ。そしたら、(初代司会者の)談志さんでも顔をしかめるくらいの大改革を断行してやっからさ>と、過激な番組改革案を提案しています」(同)

 そう考えると、強烈な批判の裏には、番組へ強い関心があるようにも見える。「現在、大喜利メンバーたちから、たけしの批判についての反応はありません。でも、たけしにたびたび“錦糸町の貧乏くさいホテルで、ご休憩4500円”などと昨年の不倫報道をイジられている三遊亭円楽あたりが、そのうち、たけしの『笑点』批判をネタにしだす可能性はあるでしょう」(前出のテレビ誌記者)

 そうなれば、たけしにとっては願ったりかなったりの展開だという。「番組にいきなり乱入なんてサプライズ演出もありうるのでは。今の『笑点』は、そんな“劇薬”をも飲み込むだけの懐の深さを十分に持ち合わせています」(前同)

 はたして、バトルの行く末は!?

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