今週から第2回中京競馬が始まり3場での開催。すべての競馬場で重賞レースが組まれている。日曜阪神のメインは桜花賞トライアルのフィリーズレビュー。必勝を期すのはレーヌミノルだ。

 デビュー2連勝で小倉2歳Sの覇者だが、続く3戦はすべて重賞に挑戦して2、3、4着。桜花賞の主力級が相手だと勝ち切れないレースが続いた。加えて前2走では距離の限界もみえる。マイル戦はやっぱり1F長い印象を与えている。今回は桜の有力候補が先週のチューリップ賞に回り、メンバーは与しやすくなった。そして距離も7Fだ。本番に希望を残しながらも陣営の本音はここ勝負のニュアンスが濃い。

 その証拠が年明けに一度実戦を叩いたこと。「放牧に出ると気持ちが緩む」と陣営で、ここは気持ちを乗せての出走になるからだ。先行脚質だが、逃げる競馬ができるし、先行抜け出しも可能。2週前段階ではまだ速い時計を出していないが、馬体が引き締まってキャンターの動きなどがピリッとしてきた。まさしく負けられない戦いになる。

 土曜中京のメインは金鯱賞。12月開催から今年はこの時期に変更されたが、距離2000メートルはそれまでと同じだ。昨年の勝ち馬ヤマカツエースが連覇を狙うが、関東から参戦するプロディガルサンも怖い存在。休み明けの前走、東京新聞杯はクビ差届かずの2着だったが、自身の上がり3Fは32秒0の“鬼脚”だった。

 あとステファノス、ルージュバックなどG1経験が豊富な実績馬の出走もあり見ごたえがあるG2戦だが、馬券的に狙ってみたいのは昨年2着のパドルウィールだ。とにかく中京コースだと馬が違ったように走る。昨年の7月開催では2着馬を4馬身も千切ってレコード勝ち。格上挑戦になった2走前の金鯱賞も同じ先行策からクビ差の2着だ。G2でも通用する実績を残している。2か月のブランク明けだった前走の小倉大賞典は展開が厳しく15着に大敗したが、当初からの狙いはここ。悪くても2番手につけられる組み合わせで、後続のマークが緩む状況。先行抜け出しのシーンも十分ある。

 日曜の中山は牝馬重賞の中山牝馬S。狙いは関西馬のパールコードだ。昨秋の秋華賞2着馬で、エリザベス女王杯でも4着に健闘。今後が楽しみな4歳牝馬だが、ここ目標に乗り込みも順調。レース2週前時点で4本の攻め時計を出している。所属する中内田厩舎は2月競馬終了時点で12勝を上げ全国トップ。この勢いもあと押しする。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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