また今大会では、複数のポジションをこなすプレーヤーが多いのも特徴だと言える。大谷翔平の影響もあるのか、「二刀流、三刀流」を自在にこなす選手が目立っているのだ。その典型的な存在が、大阪桐蔭の根尾昴内野手だろう。中学時代はスキーの全国大会で優勝した実績を持つ彼は、野球でも投手以外に内外野の守備もこなしている。

「中学時代、最速146キロを記録した投手として有名でしたが、高校からは遊撃手にもチャレンジ。今では、その守備力も高く評価され、打撃力も急成長中です」(スポーツ紙記者)

 初出場の至学館でエースナンバーをつける新美涼介(1回戦で市立呉に敗退)は、スタメンでは野手を務める救援のスペシャリスト。「レフトやファーストのポジションもこなせるし、打撃も素晴らしい。彼をどのように使うかが、この高校のポイントです」(持木氏)

 異色とも言えるのが、“投捕の二刀流”健大高崎の小野大夏。本職は捕手だが、その強肩を生かし、145キロの速球を投げる救援投手としても活躍している。

 高いレベルで複数のポジションをこなす彼らこそ、本当の“スーパー球児”とも言えるだろう。清宮以外のスターが現れるのか。この2週間、球児たちの躍動を見逃すな!

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