ハイテンションな芸風で、大人気の鳥居みゆきさんが、今回は舞台で男を惑わす悪女役に挑戦。舞台の楽屋話から、夫婦生活まで直撃していると、鳥居さんの天然らしい“笑撃”の事実が発覚した――。
――今回、主演される舞台『女王と呼ばれた女』は、太平洋戦争末期、無人島に取り残された一人の女と日本兵だった男たちのサバイバル生活が話題になったアナタハン事件をモチーフにしているんですね。
鳥居 私、この実話をまったく知らなくて。で、この事件を基にした映画があるんで、参考にしようと思って見たんですよ。でも、ナレーションの声量が大き過ぎて、セリフが全然、聞き取れなくて、あまり参考にはならなかったんです。でも、何かミステリアスな雰囲気は伝わってきたかな。
――演じる和子というヒロインはどんな女性ですか。
鳥居 生きるために嘘をついていく人。私はあんまり生きなきゃと思ってないのに噓ついちゃいます(笑)。
――どんな嘘を?
鳥居 身に着けているマフラーがかわいいねって言われたら、ホントは買ったやつでも“自分で編んだ”って言ってみたり。でも、その5秒後には、我に返って“今のは嘘。ホントは買ったの”ってバラすんですけどね。だから、道に迷った外国人は、私に絶対聞かないほうがいいかも(笑)。
――ハハハ。12人の男を利用しながら生きていくという役柄ですが、さまざまなタイプの男性に“色仕掛け”してみて、しっくりくるものはありましたか?
鳥居 私自身は、ドSなんですよ。なので、ナヨナヨした男性を見ると、“あ、これ楽だな”って思うんです。ただ今回の作品では、そういう男性をオトすときこそ、Mを演じるんですよ。
――Mに見える男性は、実は根っこの部分ではSだったりしますからね。
鳥居 そうなんですね。なんか勉強になりました。
――ちなみに、男女の話なので、セクシーシーンもあったりするんですか。
鳥居 あります、あります。キスシーンとか揉まれる場面とか。