記念すべき第1回目となるG1大阪杯。主役はキタサンブラックとマカヒキと目されているはずだ。だが、両者とも不安を抱えている。

 キタサンについては一見、フルゲート割れだけにペースも落ち着き、前々で自分の形を作れそうだが、マルターズアポジーやロードヴァンドールなど大逃げを企む馬がいるだけにそう甘くならないはずだ。逆に直線に賭けたいマカヒキも、阪神の内回りで脚を余す可能性を残す。あまり前にいすぎると脚を使ってしまい、逆に後すぎると届かない。そんな競馬になるのではないか。

 そこで浮上するのが4歳馬のミッキーロケット。前走は出遅れが響き4着に負けたが、そもそもは後位で上手に折り合い、最終コーナーから直線で一気に抜け出す脚質だ。前走の上がりも34秒5。これはマカヒキよりも早くメンバー最速だ。キタサンが逃げ馬2頭に翻弄され、マカヒキが脚をためている間に……。そんな展開を予想し、◎を打つ。

 対抗は、それでも地力が違うキタサンブラック。自分の形に持ち込めれば逆転もある。名手・武豊の神業とも言えるペース配分で、G14勝目というシーンも無視できない。

 上位2頭を脅かすのは、昨年の同レースを、ビックリの2番手追走から完勝したアンビシャス。同じ作戦を取れば怖い一頭だ。惑星は確実に伸びるステファノス。3連単のヒモで面白いのは立ち回りのうまいサクラアンプルールだ。

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