「豊洲の汚染がなくなることはないと思います。私が環境委員会で追及した当時、東京都の豊洲問題の専門委員会の委員長は“(豊洲で検出されたシアンは水に溶けると青酸カリになるので)マグロに微量の青酸カリが付着する”と発言していますし、当時の環境大臣も、それを認めました。こうした場所に生鮮食品を扱う中央卸市場を持っていくのは、後世の恥です。速やかに豊洲を諦め、築地の再開発に力を注ぐべきです」

 また、前出の鈴木氏は豊洲の今後を次のように見る。「調査結果が4月に改めて出ます。その結果、有害物質の値が変わらず高ければ、豊洲移転の可能性は極めて低くなるでしょう」

 さらに、「一部では、移転の可否を住民投票で決めるという話もあります。しかし事情や背景、決定までのプロセスが分からないままでは、都民は冷静な判断ができませんよ」(前出の角谷氏)

 女帝と元覇王の争いの場となり、ますます混沌とする豊洲移転問題。光明が差す日はいつか。

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