●超高濃度ビタミンC点滴療法
「ビタミンCを大量に投与すると、過酸化水素(オキシフル)が大量に発生し、これががん細胞を殺します。しかし、正常細胞はこれを分解するので無害なのです。ノーベル化学賞を受賞した米国のポーリング博士が1970年代にその有効性を提唱したんですが、“こんな副作用のない抗がん剤が普及したら、商売上がったりだ”ということで、米医薬学会から一度は抹殺されたのです。が、効果があるので、今では米国では2万人以上の医師が治療に取り入れています」(生田氏) 水上氏のクリニックでも採用し、進行がんが完全に消えたケースもあるとか。

 ここで無視できないのが、「統合医療」だ。これは、前述の「3大治療法」のような厚労省お墨付きの治療法と、サプリメント、漢方薬、鍼灸、気功、マッサージ、ヨガ、食事療法など、保険がきかない、伝統的な医療法を併用するという考えの療法だ。水上氏によれば、米国民の約6割が活用し、また、日本のがん患者の6~7割が医師に内緒で利用しているという。

「日本の医者の多くは否定的ですが、実際、効果があるものも少なくありません。サプリと併用することで、抗がん剤の副作用が半減したケースもあります。また、大半が自費診療ですが“金持ち以外は利用できない”なんてことはありません。ビタミンC療法は投与量にもよりますが、月数万円から可能です」

 中にはインチキもあるので要注意。「絶対に治る」「他の治療はダメ」で、「法外な値段を要求」するのは、たいていが詐欺。ご注意を。医者任せにせず、自分で収集した情報を冷静に判断し、“本物”を見つけていただきたい。

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