3連単馬券の払い戻しが106万4360円。――69年ぶりの牝馬による皐月賞Vはあるのか!? そんな話題でスタートした「第77回皐月賞」は、穴党ファンを喜ばせる結果となりました。

 1着はディープインパクト産駒、9番人気のアルアインと、これが初めてのG1制覇となった松山弘平騎手のコンビ。2着は4番人気、今年絶好調のミルコとペルシアンナイト。12番人気の僕とダンビュライトは……あと一歩及ばずの3着でした。

 結果的に見ると、馬券に絡み、「日本ダービー」への出走権も手にしたのですから、“まず、まず”と言ってもいいのかもしれません。でも、です。スタートから流れに乗り、最高のポジションを確保。1番人気に推された牝馬ファンディーナを内に封じ、勝負どころで外に。ファンディーナをかわすところまでいったのですから、“あー、勝ち切りたかった”というのが本音です。

 7月9日のデビュー戦を快勝。その後は、G3「サウジアラビア杯」2着。G1「朝日杯FS」13着。G3「きさらぎ賞」とG2「弥生賞」がともに3着。勝てそうで勝てないダンビュライトで勝つには、どうしたらいいのか!? 木曜日に枠順が決まり、天気予報を確認した後は、レース展開、ペース、自分も馬も含めた出走全馬の位置取り……想定を繰り返し、レースではほぼ、その想定通りの展開で進みました。

 残念だったのは、思っていた以上に速い時計になってしまったことです。しっかりと対応できていたのは収穫ですが、レベルの高かった昨年のレコードタイムを0秒1更新。コースレコードタイとなる1分57秒8での決着は、さすがに厳しかったですね。

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