内情の暴露に加えて、あげくの果てには、「自民党はどうかしている!」「日本人よ、目を覚ませ!」と、叫びたい放題。

 むろん、ここまで小泉元首相が現在の安倍政権に牙を剥く理由もある。「もともと第一次安倍政権が誕生したのは、小泉さんの力添えのおかげ。なので、本来、安倍さんにとって小泉さんは恩人のはず。でも、総理の座に就くや、小泉さんが“造反組”として斬り捨てた議員を次々と復党させたんです」(夕刊紙記者)

 小泉元首相にすれば、恩を仇で返されたも同然。怒気は今も噴出中だが、「ご乱心」の理由はそれだけではなかろう。良くも悪くも“目立ちたがり屋”なのだ。

「最近では、ロックバンド『X JAPAN』のYOSHIKIのトークイベントにサプライズ出演して、ご満悦。YOSHIKIのことを“本当の天才!”などと絶賛して、会場を沸かせていました」(芸能記者)

 元気なのに越したことはないが、父親の言動は息子の仕事にも影響大。前出の自民党関係者が語る。「今、進次郎氏はある意味、窮地に立たされています。“人気はあるけど、実力がない”と陰口を叩く党員も増えており、あえて、一番辛い仕事を彼に押しつけている傾向もあります」

 その一つが「農林部会長」の就任だという。「あの役職は、誰もやりたがらない。いわば、JAを解体して“日本の農業を変える”のが仕事ですが、今まで甘い汁を吸ってきたJAが簡単に従うワケがない。進次郎氏の人気があれば世間の後押しもある、ということで期待されたのでしょうが、結局、何一つ実績は残せていません」(前同)

 難しい仕事を背負わせて、結果が出なければ、「実力がない」と烙印を押す。うがった見方をすれば、進次郎氏の評価を下げる計画だったとも言えるのだ。

「さらにこの春、自民党の新・看板政策と言える“こども保険”の導入も進次郎氏に押しつけられました。子どもたちの教育のため、国民に保険料を負担してもらうという話ですが、当然、世間から反発を食らう。年金改革など福祉政策全般、ひいては増税などとも絡んでくるため、誰も手をつけたがらない仕事です」(宇田川氏)

 言い方を換えれば、これはもはや“パワハラ”だ。

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