脂質や糖質を抑えるツマミの食べ方をいろいろと紹介してきたが、“それでもコッテリしたものや、味の濃いものを食べたい!”というお父サンも多いはず。そんな人には、野菜を先に食べることを勧めたい。「まず野菜を食べてから、その後に他のツマミを食べるようにすると、野菜に含まれる食物繊維が小腸からの脂質や糖の吸収を抑制し、また食後の血糖値上昇を抑えてくれるのです」

 しかし、この野菜の食べ方にも、気をつけるべき点がいくつかある。「この作用が起きるまでには15分ほどかかりますから、その間は脂っこいものや味の濃いものは控えたほうがいいでしょう。また、野菜サラダにかけるドレッシングには多量の脂質や糖質が含まれている可能性がありますから、野菜スティックを生、もしくは少量の味噌をつけて食べるのがオススメですね。マヨネーズをたっぷりつけるのは禁物ですよ」

 さて、飲んだ後には、どうしても炭水化物を食べたくなるのが、左党の性というもの。しかし、炭水化物、つまり糖質は太る要因なので、基本的にご法度なのかと思いきや……。

「最後にお茶漬けを食べるのは、意外とオススメなのです。確かに太る要因ではあるので、摂取量に注意する必要はあるんですが、お酒を飲んだ際に記憶がなくなるという方には、特にオススメです。記憶障害は、肝臓がアルコール分解に忙しくなって、脳に十分な糖分(エネルギー)が行き渡らなくなった結果、起きるものなのです。炭水化物(糖)を補給してすることで、記憶障害は起きにくくなくなります」

 だが、同じ炭水化物でも、ラーメンの場合は、スープに含まれる脂や塩分が多く、麺の消化吸収も良くないことから、NGとのことだ。

 これらのビール腹対策、さっそく今晩から試してみてはいかがだろうか。個人差が大きいので一概には言えないだろうが、実践すれば、あなたのお腹に変化があるかもしれない。だが、飲みすぎには、くれぐれもご注意を!

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