「“私ほどダイエットを頑張っている人はいない”という友人がいましたが、要は、それだけリバウンドしているということ。これと同じで、“お金を貯めなきゃ”と急に食費を節約して、月に2万円貯金しようと頑張り始めるんですが、すぐに息切れして挫折してしまう。あるいは、“こんなに努力した自分にご褒美”なんて、逆に浪費してしまう場合もあります」

 では、金持ちはどうしているのか? 「給料天引きの定期預金、積立投資信託など、いつもの生活の中に、頑張らなくてもお金が貯まる習慣を忍ばせています」

 ダイエットの例のついでに言うと、「貧乏人は恰幅がいい」という特徴もある。金持ちのほうがおいしいものをたくさん食べられるので、太りやすいような気がするが、実は逆。

「心の状態は、自然と外見に表れます。このまま太っていったら健康的にもまずいことが分かっていながら、大食いをやめられず、運動を避けてしまう。まさしく、生活習慣が貧乏を招く典型です。一方、自己管理がしっかりできる金持ちは、健康面の管理もできているので、スリムな人が多いのです」 適度な運動は、ストレス解消にも大いに役立つので、浪費やムダ遣いを減らしてくれる。

 一方、運動不足の貧乏人は、「ストレスにつぶされる」ため、浪費が減らないという。「週3回30分以上の有酸素運動が、ストレスを減少させるという研究結果があります。金持ちは日々の散歩やジョギングで体を動かし、週末はゴルフや釣りで、うまくストレスを解消しており、ムダ遣いが少ないのです」

 また、ネットでなんでも情報が手に入る時代、情報は多ければ多いほど、成功に近づくと思われがちなのだが、「確かに情報は大切ですが、重要なのは、お金に結びつく必要な情報が系統立てて頭に入っているかどうか。貧乏人は、ネットやSNSをやるたびに、噂話や芸能情報など、無力な情報が積み重なって、収拾がつかなくなっています」

「情報いっぱいの貧乏人」になっていないか、自身を振り返ってみる必要がありそうだ。

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