そんなイモトは、珍獣ハンターとして世界各国を飛び回る日々が続いたため、過酷な冒険にも慣れた様子で、森で捕まえた虫なども平気な顔で食べたりしている。ときには「マダガスカルゴキブリ」という巨大ゴキブリを口にして「うまい」と絶賛し、お茶の間を凍りつかせたことも。さらにイモトは、2016年放送の「イモトワールドツアーinコスタリカ」で、毛むくじゃらのハエを捕獲。それを番組が詳しく調べると、なんと新種のハエであることが判明。まさに“世紀の大発見”まで果たしたのだった。

 番組で登山にも挑戦しているイモト。最初はまったくの素人だったにもかかわらず、いくつもの世界最高峰クラスの山々の登頂に成功している。2009年に標高5895メートルのキリマンジャロの登頂に成功したことを皮切りに、モンブラン(標高4810メートル)、マッターホルン(標高4478メートル)、マナスル(標高8163メートル)、マッキンリー(現・デナリ 標高6190メートル)、そして昨年は“死の崖”と呼ばれるアイガー(標高3970メートル)の登頂を果たした。2012年にはアコンカグアにも挑戦しているが、残念ながら標高6890メートル地点でリタイア。途中で下山を余儀なくされたものの、番組のドキュメンタリー性は高評価を獲得。その年の優れた放送番組を表彰する「ギャラクシー賞・優秀賞」に選出された。

 今年2月に放送された『世界の果てまでイッテQ! 10周年アワード イモトワールドツアー99か国の奇跡2時間SP』が22.5%の高視聴率。世界中で数々の伝説を達成し、まさに無敵状態の珍獣ハンター・イモトだが、“ヘビ嫌い”だけはいまだに克服できないようだ。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2