元グラビアアイドルでタレントの山田まりや(37)は、14年前に腹痛、下痢発熱、体重減少などの症状が見られる原因不明の難病、“クローン病”にかかっている。当時、舞台の仕事中に貧血を起こしたような状態で何回か倒れていた山田。千秋楽の前日に激しい下痢、嘔吐(おうと)、発熱に襲われて病院に駆け込むと、盲腸と診断されて、後日、手術を受けた。しかし体調は改善しなかった。退院後、別の病院で精密検査を受けても原因が分からず、医師から「断定はできないが“クローン病”かもしれない」と言われたそうだ。山田は鍼(はり)治療や漢方、薬膳などで体質の改善を図り、発症から5年後の2008年頃に、ようやく症状が治まったそうだ。

 シンガーソングライターの徳永英明(56)は、2001年に脳の中の血管が詰まり、脳の血液不足が起こりやすくなる“もやもや病”(ウィリス動脈輪閉塞症)にかかり、手術後、約1年8か月の間、休養していた。発症率は10万人あたり6人から10人で、脳血管の造影画像が煙のようにモヤモヤして見えることから、“もやもや病”と呼ばれている。さらに徳永は2016年2月に、腕のしびれや体調不良を訴えて検査入院。脳梗塞(のうこうそく)を予防するために、脳血管をつなぐバイパス手術を受け、およそ2か月のリハビリ療養から快方に向かい、3月に退院した。

 認知度が低い難病は、なかなか世間に理解してもらえないことが多い。病に苦しんでいる人たちのためにも、有名タレントが自身の経験を語って世間を啓発することは、大事なことなのかもしれない。

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