星野源「病気療養」が『逃げ恥』大ヒットの理由だった!?の画像
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 ミュージシャンで俳優の星野源(36)が、4月29日に放送されたトーク番組『サワコの朝』(TBS系)に出演し、自身の闘病生活について語った。

 昨年放送されたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では主演を果たし、主題歌の『恋』も作詞作曲。その曲に合わせて踊る“恋ダンス”は、社会現象となった。

 星野は2012年12月にくも膜下出血で倒れ、2度の手術と約1年間の療養生活を送った。作詞作曲とパフォーマンスに加え、演技や執筆など、何でも器用にこなすため、倒れる直前の生活は超多忙。主演舞台1本、映画の撮影2本をこなしながら、シングル曲を3枚リリース。さらに雑誌の連載の他、本も執筆するなど休む暇なく働く毎日だった。星野はその頃のことを「今思うととんでもなく忙しい」と振り返った。

 MCの阿川佐和子(63)が「なぜそこまで自分を追いつめようとしたんですか?」と質問すると、星野はその当時は、自分に結果が出ていないと思っており「一つに絞りなよと言われていた」と告白。演劇の世界では「音楽の人でしょ」と言われ、音楽の世界では「演劇の人でしょ」と言われるなど「ちょっと仲間外れっていうか」と吐露し、それゆえもっと成長したいと思って仕事量を増やしていたら、倒れてしまったのだと打ち明けた。

 くも膜下出血で倒れた後は即手術。「死ぬかもしれないという不安はあったか」との問いには「ありました、ありました! ここまで後遺症がないのは本当にすごいことだと思うので、ほんとにありがたいです」と神妙な顔をして返答。しかし「(2回目の手術後には医者から)くも膜下やったことない人より(再発の)確率は少ない」「ヘビメタ(のヘッドバンキング)やっていいよと言われました。頭ガンガン振っていいよってことだと思うんですけど」と笑顔で語ってくれた。

 療養中はずっと一人でいたと言い、「その期間が自分にとってはすごく大事で」と語った星野。2012年までの仕事をたくさんしていた時期は自己顕示欲がたまっており、「エゴイスティックな人間だったと思う」と述懐。しかし、療養中は一人で自分と会話することが多く、「復帰できたときには、僕を見てくださいみたいな気持ちが一切なくなってて。もう自分と接しすぎて、自分を感じることが嫌でしょうがなくて」とガラリと心境が変わったと明かした。

 曲作りも自分の内面を吐き出すようにして作っていたのが、目の前の景色を歌にしたいと思うようになったと言い、病気以降は「(作品から)エゴがほぼなくなりました」と自己分析した。

「病気で倒れる以前から、ジワジワと人気を集めていた星野源ですが、復帰後、一気にブレイクを果たしましたね。シングル曲『SUN』を含んだ2015年12月発売のアルバム『YELLOW DANCER』は、発売1週目で約12万3000枚の売り上げを記録。2016年のシングル曲『恋』はドラマの主題歌になったこともあり、25万枚以上を出荷し、MVはYou Tubeで1億回以上再生されました。役者としても、大成功していますし、著書も大ヒット。まさに今を代表するマルチタレントですね」(エンタメ誌編集者)

 今や人気絶頂の星野源。生死の境をさまよったことで得られた価値観が、自身に影響を及ぼした結果なのかもしれない。

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