“ギター侍”として一世を風靡した波田陽区(41)は、12年の交際を経て2007年に結婚。相手の女性とは大学の文化祭で出会い、一目惚れした波田が全力でアプローチして交際をスタートさせた。その後、波田の上京によって遠距離恋愛となったが、収入がほとんどない波田を電話で励ましたり、会いに来て食事を作ってくれたりしたという。当時、月の生活費が数千円しかなかった波田。デートといえばもっぱら公園や池だったが、彼女は文句一つ言わなかったそうだ。そんな過酷な時期をともに過ごしてきた彼女に対し、波田は仕事がようやく軌道に乗ってきた頃にプロポーズ。そのとき彼女は、涙を流して喜んだという。

 ピン芸人のとにかく明るい安村(35)も、下積み時代を現在の妻に支えられた人物だ。2012年に結婚したが、当時の安村の月収はわずか10万円。子どもも生まれ、妻の貯金を切り崩して生活していた。厳しい経済状況が続いたため、安村は芸人を辞めると決意したこともあったというが、妻は「芸人は続けたほうがいい」と安村を叱咤激励。バラエティ番組『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系)で、安村は当時を振り返り、「(彼女が)なぜついてきてくれたのか分からない」と、疑問に思っていることを告白。それに対し、奥さんは「お金があってもなくても、笑顔のあなただから一緒に歩んでこられました」「安心してください、ずっと一緒にいますよ」と手紙で返答。これにはスタジオも大きな感動に包まれていた。しかし昨年3月、『週刊文春』(文藝春秋)に、不倫をスクープされてしまった安村。奥さんに何時間も謝り続け「クソが」と罵倒されながらも許してもらったそうだ。それでも安村を見放さない奥さんの「度量の大きさ」には感服せざるをえない。

 将来への不安がつきまとう「お笑い芸人」という仕事。それでも売れない時期から献身的に支えてくれる彼女たちは、とことん相手の人柄に惚れ込んでいるのだろう。つらい時期を一緒に乗り越えてくれた奥さんだからこそ、芸人として売れた後も大切にしてほしいと切に願う。

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