続いては、「ひさんな給料日だゾ」の回。ひろしの給料日に、銀行で30万円を下ろしたみさえが、帰宅してバッグを確かめると、お金を入れた封筒をなくしていたことが発覚。銀行の周りを探し、交番にも尋ねるが結局見つからず、みさえはひどく落ち込んでしまう。帰宅したひろしは、そんなみさえを責めたりせず、抱きしめて頭をなでながら「また稼ぐさ。俺、みさえとしんのすけさえ無事なら、後はどーってことねえって思うもん」と声をかける。ふだんは頼りないひろしが見せた“器の大きさ”。そんなひろしのかっこよさが感動を呼んだエピソードだった。

 最後は「お兄ちゃんだって甘えたいゾ」の回。これは妹のひまわりばかりをかまう両親を見て、しんのすけがすねてしまうというお話。しんのすけがみさえに抱きつこうと駆け寄ると、ひまわりの泣き声が聞こえたみさえはそちらに走っていき、しんのすけは壁に激突。幼稚園で描いた絵を見せようとしても、「そんなものより、うがい! 手洗い!」と言われてしまう。帰宅したひろしも、ひまわりばかりにかまってしんのすけを無視。これにショックを受けたしんのすけは、家を飛び出してしまう。

 やがて、ひろしとみさえは自分たちの過ちに気づき、しんのすけを探しに。しかし、家に一人きりになったひまわりは泣き始めてしまう。これに気づいたのが、犬小屋に隠れていたしんのすけ。「父ちゃんと母ちゃんに面倒みてもらえば?」と、一度は嫉妬心からひまわりを無視するが、最後には「もうしょうがないな」とひまわりをあやし、結局そのまま眠り込んでしまう。その後、探し疲れて家に帰ってきたみさえは、ひまわりの横で寝ているしんのすけを見て号泣するのであった。

 映画以外にも名作が多い『クレヨンしんちゃん』。気になった人はテレビアニメ版もチェックしてみては?

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