お手軽B級グルメ? コンビニ麺「バカにできないウマさ」の秘密の画像
お手軽B級グルメ? コンビニ麺「バカにできないウマさ」の秘密の画像

 ラーメン、うどん、そばに冷し中華。昼メシや夜食のお供は、種類も味も多種多様に進化。最新事情に迫る!

 カップラーメンやレンジ麺など、最近、コンビニエンスストアで売られる麺類が劇的においしくなっているのをご存じだろうか? 「コンビニは、ここ5年で店舗数が1万軒以上も増加。2014年には全体の売上高が10兆円を超えるなど、右肩上がりに成長中です。そうした売り上げを支える主力商品の1つが麺類。それだけに食品メーカーやコンビニ各社も、商品開発に力が入っているんです」(情報誌記者)

 群雄割拠の“コンビニ麺”戦国時代。読めば100倍美味しくなる秘密を総力調査!! まずは、“カップ麺”。

「カップ麺は2000年代に有名ラーメン店とのコラボ商品が人気になったことでスープが進化。続いて、その後『マルちゃん正麺』の登場で麺が進化し、お店のラーメンに引けを取らないほどのウマさになりました」(前同)

 その人気は年々過熱し、15年度のカップ麺の総生産量は38億食。同年の1月にほとんどの商品が値上げしたのに、前年より2億6000万食も増えたという。ただし、値上げはいただけないのが消費者心理。ここ数年は手頃な価格で販売されるプライベートブランド(PB)の商品が人気だ。しかも味も抜群!

「コンビニのPBといっても製造は日清食品などのトップメーカーが手がけています。しょうゆ、シーフードなどの定番に加え、担々麺、煮干し味などバリエーションも増えています」(同)

 シノギを削るカップ麺界。「最近は、“変わった味”が売りの“いろものカップ”が増えています」と指摘するのが、インスタントラーメン評論家の大山即席斎氏だ。

「“いろものカップ”の増加に大きく関わっているのがコンビニならではの販売システム。コンビニは売り上げがすぐ集計されるため、売れない商品はすぐ棚から消えてしまうんです。そのため各メーカーは、回転の早い中で、なるべくインパクトを与えるため、変わった味のカップ麺を作るようになったんです」(前同)

 また、大山氏は「テレビCMを流せない小規模メーカーほど、“いろものカップ”に力を入れている」と言う。

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