「20年7月に東京五輪が開幕しますが、8か月後の21年3月には、第5回WBCが予定されている。原さんは東京五輪の監督は受けても、WBCの監督は絶対に引き受けたくないそうなんですよ」(前出の事情通)

 野球シーズンのピークである8月に開催する五輪には、これまでメジャーの選手は参加していない。東京五輪も、すでにメジャー選手会のクラーク専務理事が「選手の参加は困難」という見解を示しているのだ。

 一方、メジャーリーグが主催しているWBCでは、各国でスーパースター級のメジャーリーガーたちが活躍を見せた。「WBCでの優勝がとてつもなく困難なのは、原さんが誰よりも知っているでしょう」(前出の専門誌記者)

 それだけに21年の第5回WBC監督就任を避けようとしているというが、「東京五輪からWBCまでの間があまりに短く、別の監督を立てるのは現実的ではない。NPBとしては、原さんに続投してもらいたいんです」(前同)

 原氏とNPB側の思惑が衝突した格好だが、その解決策として飛び出したのが「東京五輪の原監督の下でコーチを務めた人物に、翌年のWBC監督を任せる」という案だ。

「自国開催の五輪だけに、コーチ陣もビッグネームを集めたい、というのはもともとあった構想です。現状で挙がっている名前としては、原監督の下、松井秀喜打撃コーチ、黒田博樹投手コーチ、宮本慎也、仁志敏久の守備走塁コーチ。そして、ヘッドコーチに小久保裕紀前監督というオールスター。この中の誰かに21年のWBCを任せる、というプランです」(前出のスポーツ紙デスク)

 実現すれば、まさに夢の布陣だが、コーチだけではなく、実際にプレーする選手も重要だ。20年の東京五輪代表の主力選手は、20代中盤から30歳くらいまでの国内組となることが予想されるが、「ポスティングでの移籍を認めていない球団は、巨人と阪神とソフトバンク。菅野智之は30歳、藤浪晋太郎は26歳、WBCでも活躍した千賀滉大は27歳で東京五輪を迎えます。打者では、今季も打ちまくる広島の鈴木誠也が25歳、かつて原監督の下でチームの主将に任じられた巨人の坂本勇人は31歳ですね」(専門誌記者)

 甥の菅野がエースで、自ら育てた主将・坂本が主軸となる可能性が高い“原JAPAN”。監督就任までは数多の困難があるが、東京五輪での金が日本の悲願であることは変わらない。3年後、日の丸がはためくスタジアムで、表彰台の中心に原監督の輝くばかりの笑顔が見たい。

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