「名監督ともてはやされて、超長期政権が確実とまでいわれた昨季とは打って変わって、今季の結果次第では契約終了という噂も出てきています。まあ、大谷翔平がケガで離脱したら、この有様ですからね。結局、昨季の優勝は栗山じゃなくて大谷のおかげだった、ということが完全にバレてしまったわけです」(前同)
また、フロントのみならず、重鎮のOBが監督への苦言を呈し、対立の様相を見せているのが巨人。「原辰徳前監督が、高橋由伸監督の采配に疑問を持っているようです。非情に徹しきれない、もっと喜怒哀楽を表面に出してもいいのではないか、ってね。まあ原さんは、結果が出なければ即二軍という恐怖政治を敷いていましたから、由伸采配が物足りないんでしょう。一方の由伸監督は選手時代、そのやり方にうんざりしていたんでしょう。それが反面教師となって今がある。まさに対極ですよ」(前出のベテラン記者)
ちなみに巨人では、フロントの内部でも、不穏な様子が見て取れる。「ことごとく補強に失敗していますからね。穏やかではないでしょう」(前同)
今季の「30億円大補強」も、現段階で戦力になっているのはマギーとカミネロの両外国人のみだ。「FAで獲得した山口俊、森福、陽の3人は揃って現在も二軍。まあ、山口の肩は織り込み済みだったようですが、陽は完全に計算外。素振りもままならないほど腰痛が深刻なんだそうですよ。投資は今のところ、失敗ですよ」(同)
巨人は編成の体制も見直すことにしたのか、昨年末にはスカウト部長だった山下哲治氏が解任されている。「さらには4月に、鹿取義隆氏がスカウト担当としてGM特別補佐に就任しています。岡崎郁・現スカウト部長も首筋が寒いでしょうね」(同)