レイデオロと、ウイニングチケット(1993年ダービー馬)のローテーションは、かなり似ている。そっくりと言ったほうがいいかもしれない。ウイニングチケットがダービーに出走してきたとき、新馬勝ち以降の戦績はこうだった。「新馬1着→葉牡丹賞1着→ホープフルS1着→弥生賞1着→皐月賞4着」

 これに対して、レイデオロの新馬勝ち以降の戦績は、「新馬1着→葉牡丹賞1着→ホープフルS1着→皐月賞5着」で、異なっているのは、ウイニングチケットが弥生賞に使っていることくらい。ウイニングチケットの時代は、ホープフルSがただのオープン特別だったので、獲得本賞金が心もとなく、皐月賞出走を確定させるために弥生賞で上位に入って、優先出走権を得る必要があったのだ。そして、皐月賞で、ウイニングチケットは0秒4の4着、レイデオロは0秒4差の5着と、ほとんど同じ。

 歴史は繰り返すというから、ウイニングチケットがダービーを勝って、名騎手柴田政人に初のダービーの栄冠をもたらしたように、レイデオロも名トレーナー藤沢和雄に、初のダービーの栄冠を届けるのではないか。ウイニングチケットのダービー制覇のときと同じように、四角で内がパッと大きく開いたりして。

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