どのカードも非常に気になるのですが、その中でも一番気になる「獣神サンダー・ライガー VS 髙橋ヒロム」。試合が行われる5月18日後楽園ホール大会へ行ってきました。現・IWGPジュニアヘビー級王者であるヒロム選手。このカードは言い換えれば、『ジュニアの伝説 VS 現在進行形のジュニア』です。ジュニアの歴史に、今後も色濃く残るであろう胸熱カードなんです。

 試合のゴングが鳴ると、ライガー選手がいきなり掌底で攻撃! そして場外へエスケープしたヒロム選手に、トペコンヒーロからの、マットなし場外での垂直落下式ブレーンバスター! 怒りの獣神ここにありです! 会場も震えるほどに沸きました。

 この技を見て「高橋ヒロム」が、まだヤングライオン時代の「髙橋広夢」だった頃、ライガー選手とのシングルマッチで(それもBEST OF THE SUPER Jr.でした)、同じようにライガー選手に場外ブレーンバスターをされた光景を思い出しました。

 同じ光景のはずなのに、目の前にいるヒロム選手は黒パンではなく派手なタイツをはいており、ヤングライオンどころかベルトを巻いたチャンピオンで、オーラも風格もある。約3年間の海外遠征は、本当にレスラーを変えるんだなって思いました。

 ライガー選手はスタートからヒロム選手を追い込むものの、てこずっている様子。私は手に汗を握りながら、何度もライガーの名前を叫びました。ヒロム選手に負けちゃったら、ライガー選手はジュニアの象徴じゃなくなっちゃうのかな……とかいろいろ考えすぎて試合中に涙……たぶん隣の人、ドン引いてたと思います。

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 掌底からのライガーボムで痛めつけるも、軽々と返すヒロム選手。追い込まれたライガー選手は、2回目の垂直落下式ブレーンバスターで、ヒロム選手へ大ダメージを与えます! ここでライガー選手は、自らの左手に力をこめ、掌底を狙う!

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 しかし、ライガー選手の代名詞ともいえる掌底をかわすヒロム選手。そしてそのまま、フィニッシャー「TIME BOMB」を食らわせ、ヒロム選手の勝利……。まさか……まさか……と結果をしばらく受け入れられなかった私。だけれども、負けた後も、世界の獣神は超絶カッコ良かった。リングに立っているだけで放つ存在感。

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 ライガー選手は試合後、こう約束してくれました。「この後のトーナメント、必ず全勝して、(決勝戦が行われる)代々木に帰ってきます! みなさん、最後までこの獣神サンダー・ライガーを応援よろしくお願いします」と。

 これを聞いたお客さんからたくさんの暖かい拍手! 若い選手がどんどん出てきた今の新日本プロレス。今の時代の中心ではないかもしれないけれど、会場にいたお客さん全員が、獣神サンダー・ライガー選手をリスペクトしている。そんな雰囲気が伝わってきました。

 自分の親以外で、ここまで尊敬できる人に出会えたことが、本当に人生の宝だと思ってます。私も、ライガー選手のように、信念を貫く生き様を見せられる、そんなグラビアアイドルでいたいと思いました。人生一度きり。全力で生き抜いていきましょう!

■白川未奈プロフィール■

小学館ミスコン 『ミスビジュアルウェブS2016 準グランプリ』に輝くなど、グラビア、バラエティ、舞台など多方面で活躍。プロレスファン歴5年。プロレスを人生の教科書に掲げ、暇さえあればプロレス観戦に励むプ女子グラドル。

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