タッキー&翼・滝沢秀明が考案「ジャニー喜多川社長に絶賛」された演出“腹筋太鼓”とはの画像
タッキー&翼・滝沢秀明が考案「ジャニー喜多川社長に絶賛」された演出“腹筋太鼓”とはの画像

 ジャニーズでは、グループなどが“周年”を迎えると、大きな会場でのライブやファンとの交流イベント、スペシャルドラマなどが計画されるのが恒例となっている。しかし、今年デビュー15周年の節目を迎えるタッキー&翼の場合は少しおとなしい。

 滝沢秀明が座長を務める『滝沢歌舞伎2017』が5月14日に千秋楽を迎え、6月3日からは今井翼の出演ドラマ『屋根裏の恋人』(フジテレビ系)がスタート。さらに6月17日からは滝沢の主演映画『こどもつかい』が公開と、個々での仕事が続いており、2人がそろった活動は下半期に持ちこされそうだ。

 二人とも早い段階からステージ経験を積んでおり、ユニットとしての活動だけでなく、それぞれの主演舞台を数多くこなしてきた。特に滝沢は、ジャニー喜多川社長の舞台演出へのこだわりを、身をもって感じてきている。ジャニーさんは“舞台の鬼”という表現がピッタリとくるほど、ステージに対する姿勢が厳しい。“普通”ではない演出をしろというのがジャニーさんの教えで、不可能に思われるような演出にもたびたび挑戦している。

 滝沢によれば、ジャニーさんはとにかく普通が嫌いで、宙を舞う“フライング”という演出に対して「一人飛ぶだけではもの足りない」と言ったこともあれば、「雨降らせたい」とストーリーとはまったく関係のない演出を盛り込むこともあったという。

『滝沢歌舞伎』の名物となっている演目“腹筋太鼓”は、そんな信念から生まれた演出だ。当初、腹筋太鼓は、つらい姿勢で太鼓を叩いたら面白いんじゃないかというアイデアから、滝沢がジャニーさんに提案した。ジャニーさんに「じゃあ、実際にやってみて」と言われ、演者たちみんなで寝転がり、上体を持ち上げた姿勢で太鼓を叩いた。しかし、それを見たジャニーさんからは「もの足りない」と言われてしまう。そこでどうしようかと考えた滝沢は「俺、逆さまになるよ」と言ったそうだ。

 滝沢は「絶対(こんなアイデアは)通らないだろう」と、悪ふざけのつもりだったが、ジャニーさんからは「そういうことなんだよ」と言われたという。滝沢いわく、ジャニーさんの“ツボ”は常人には理解しがたく、ちょっと難しいようだ。

 こうして今年のステージでも、主役の滝沢と、昨年に引き続き出演したV6三宅健は、360度縦回転するセットで、逆さまになりながら太鼓を叩いた。今では、腹筋太鼓なくして『滝沢歌舞伎』は語れないというほど、重要な演出となっている。

 ジャニーさんの舞台演出へのこだわりを継承する滝沢秀明。タッキー&翼の15周年でどんな姿を見せてくれるのか、期待したい。

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