安田記念の“安田”は、日本競馬の父と呼ばれる安田伊左衛門氏を顕彰してのもの。安田伊左衛門氏は、馬券発売の公認を勝ち取ったほか、日本ダービーの創設、日本中央競馬会の初代理事長と歴史に名を刻み、まさに日本競馬の根幹を作った。

 その安田伊左衛門、カタカナで書けば「ヤスダイザエモン」という8文字のうち、じつに7文字を、自身の血統に刻みつけている馬がいる。クラレントである。父親と母親の名の、()で囲った部分をご覧になっていただきたい。

 父(ダ)ン(ス)(イ)(ン)(ザ)ダーク、母(エ)リ(モ)ピクシー。ヤスダイザエモンのうち、ヤの字が足りないだけなのだ。

 これまで安田記念には3回出走して、14年11番人気10着、15年12番人気3着、16年10番人気8着という成績。ヤの字がたりないので、同枠馬の名前や血統にヤの字が欲しいのだが、14年は同枠馬(フィエロ、父ディープインパクト、母ルビー)にヤの字なし。16年は自分1頭の単数頭枠で、ヤの字なし。しかし15年は、同枠馬ブレイズアトレイルが父ダイワメジ(ャ)ーで小文字ながらヤの字があった。そうしたら3着激走。

 今年もし(ヤ)ングマンパワーと同枠なら、大注目枠かも。

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